じいさま、ばあさまに手紙を書こう(『かさこじぞう』)

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前回の授業の続きである。人数からも意見が変わっているのが分かる。

じいさまとばあさまが、寝るときに嬉しかっただろうか?

嬉しい  11名

  • ばあさまが嬉しそう
  • じいさまは初め叱られると思っていた。
  • じいさまもばあさまも楽しい夢を見たかった。

嬉しいと悲しい  16名

  • ばあさまは嬉しいと思っているが、じいさまは傘が売れなくて悲しい。

悲しい  5名

  • もう暮らしてはいけない。
  • もちこを買えなかった。
  • もちこなしの年越しだから。
  • もちが家にない。

嬉しいと悲しい のようにじいさまの心の中とばあさまの心の中が、二つに分かれるのだと考えた子がいたのには驚かされた。結局はっきりとした結論を出すことができなかったので、お手紙を書いて、じいさまとばあさまの心に迫ることにした。

つけなかみかみお湯を飲んで休んだ時の、じいさまとばあさまにお手紙を出そう。

ばあさまは喜んでいたからいいね。ばあさまも笑ってくれてよかったね。(T.K)

じいさまがいいことをしたときは嬉しかったでしょうね。だからぐっすりいい気持ちで寝れたのかな。(T.M)

じいさまとばあさまがねるとき、じいさま、かさこや手ぬぐいをかぶせてあげてえらいね。じいさま、ばあさま、たのしいゆめ見てしあわせでよかったね。ばあさまは、じいさまをおこらないで、本当にえらいね。じいさま、いやな気持ちだ(ったと思うけれど)ばあさまがいやな顔一つもしないでえらい。(M・K)

ばあさま、ねるときってどんな気持ちでしたか。私は、ばあさまがねるときかなしいけれど、うれしかったと思うな。だってばあさまかなしい顔をするとじいさまがちゃんと一けん一けんかよえばよかったと思っちゃうでしょ。だからうれしい顔をしてねたんだな。

つぎはじいさま、じいさまも同じでいやな顔をすると、ばあさまがじいさまといけば、よかったのうと思っちゃうから、うれしくはないけれど、うれしい顔をしたんだね。

ばあさまとじいさまはえらいね。一つだけ聞きたいことがあります。それは、ばあさまとじいさまって、なかがいいの?私はなかがいいと思います。(S.F)

じいさまとばあさまは、ねるときどんな気持ちでねたのかなぁ。きっとこんなきもちかな。ばあさまとじいさまは、もちつきのまねを二人でできて、きっとうれしいんじゃないかなぁ。そのゆめを、ばあさまが見たくてすぐねたのかな。

でも、ばあさまは、こういうゆめを見たかったんじゃないかな。おもちのゆめもじいさまといろいろなお正月のもちつきのゆめや、あわのもちや、大根や、人じんを、二人でなかよく食べていたゆめや、いろいろなゆめを見たかったんじゃないかな。

でも、ばあさまだけじゃなくて、じいさまもそのほかのゆめを見たかったんじゃないのかな。(H.N)

じいさま、もちを作るまねをするときは、もちこなしだったから、かなしかったでしょう。ねるときは、じいさまどんなきもちだったの?

ばあさまはじいさまとねるときはどうだった。私たちは、今そのべんきょうをしているよ。

私のかんがえは、ばあさまがうれしくてじいさまがさみしいと思っているよ。だって、ばあさまは、ほほとわらってくれているし、じいさまは、町からかかえてくるときは、とんぼりとんぼりしているから。だから私のかんがえは、こんなとこかなっと思います。(H.M)

出典:シリウス/静岡教育サークル http://homepage1.nifty.com/moritake/index.htm

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