かさが売れないじいさまの気持ち(『かさこじぞう』)

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じいさまは大変意気込んで町へかさを売りに行ったのに、傘は一つも売れずに落胆する。まず最初に、文の読み方について考えた。

”ええ、まつはいらんか。おかざりのまつはいらんか”と”年こしの日に…ばあさまはがっかりすることじゃろうのう” 二つの文の読み方は同じ読み方でいいですか?

違う 33人

”ええ、まつはいらんか。…”は、元気よく読む。 ”年こしの日に…”は、しょんぼり読む。

初めはまつを売ろうと、張り切っていたけれど、買ってくれる人がいなくて、だんだん元気がなくなってきた。

ばあさまにもちこを買ってあげられいので、がっかりしている。

次に、もちこを持って帰れないじいさまの気持ちについて考えていた。

じいさまは、心の中で、何と言っているでしょう。頭のテレビをつけてごらん。

  • ばあさまの顔を見るのが辛い
  • ばあさまにもちを食べさせてあげたい。
  • 悪いことをしたな。
  • ばあさまをがっかりさせたくない。
  • ばあさまがかわいそう。

じいさまが残念がっていることはわかった。この残念な気持ちは、誰に対して残念に思っているのかを検討した。

じいさまは、自分がもちを食べれなくて残念だったのだろうか?ばあさまに食べさせられなくて、残念だっただろうか?

ハートマークを描き、そのうちのどれほどの割合で、じいさま・ばあさまに区切られるのか、区切り線を入れさせた。じいさま部分が大きければ、自分に対して残念だったし、ばあさま部分が大きければ、ばあさまに対して、申し訳ないと思っていることが分かる。

絵を描かせるとわかりやすく、ばあさまに対して残念に思っていると予想した子が多かった。じいさまは、ばあさまに対して、申し訳ないと思っていたのではないだろうか。

自分が食べれないこと  7人

二人とも食べられないこと  0人

ばあさまが食べれないこと  26人

  • とんぼり とんぼり
  • ばあさまは がっかりするじゃろうのう
  • (声を)はりあげました。
  • 「帰りには もちこ買ってくるでのう…」
  • じぞうさまにかさをかぶせるほど優しいじいさまだから、ばあさまに食べさせられなくて、残念に思っていると思う。

出典:シリウス/静岡教育サークル http://homepage1.nifty.com/moritake/index.htm

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