日本の食糧事情について学習をしている最初に取り上げたのが「エビの天ぷらそば」である。エビの天ぷらといえば、まさしく日本を代表する食べ物である。さて、このエビの天ぷらそばの材料について調べてみた。まずは、おいしそうな天ぷらそばの絵を描いて、
エビの天ぷらそばは何からできているのだろう?
子どもたちからは
- エビ
- 大豆(醤油)
- 小麦粉
がすぐに出された。なかなか出てこなかったのがそばの原料である。何人か間違えてようやく、そば粉が出てきた。原料が分かったところで、
このうちのどのくらいの材料(原料)を日本で作っていると思いますか?
〈100%〉と予想した子が10人。〈50%以上〉と予想した子がほとんどで〈20%以下〉という子は一人もいなかった。そこで、
天ぷらそばの材料(原料)を日本でどのくらい作っているかを調べてみよう。
教科書のあちこち探していくと、原料の輸入割合を示す円グラフがあった。これを見ながら、原料の割合を日本産で表してみると、
- エビ 10%
- 小麦粉13%
- 大豆 5%
- そば粉20%
平均すると12%である。日本らしいエビの天ぷらそばもほとんどが輸入に頼っていたことがかった。これには子どもたちも驚いていた。
一体、日本の天ぷらそばの材料(原料)はどこから来ているのか調べてみよう。
資料集を使って、これらの原料はどこからやってくるのかを調べた。
- エビ:インドネシア、ベトナム
- 小麦粉:アメリカ
- 大豆:アメリカ、ブラジル
- そば粉:中国
であることが分かった。
クッキング自給率というソフトを使って、私たちが食べている食べ物は、どのくらいの材料(原料)日本で作り、どれくらいを外国から買っているか調べよう。
では、私たちの食卓によく上っているメニューはどうなのだろう。農林水産省から、子どもにも分かりやすい【クッキング自給率・自給率計算ソフト】というものが出ている。これを使って、おなじみのメニューの食料自給率を調べてみた。
クッキング自給率(料理自給率計算ソフト)
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/zikyu03.html
このソフトは、農水省からダウンロードできるフリーソフトである。好きなメニューを選ぶと、その原料と自給率がわかる。子どもが興味を持って取り組めるようとても工夫されている。子どもたちは自分の食べたいメニューを選んで、その自給率が何%くらいかを調べた。
これによると、次のような自給率であることがわかった。
- とろろそば 37%
- ステーキ 11%
- おにぎり 100%
- やきそば 12%
コメント