昔の道具を調べていくとその動力源はすべて火であることが分かってきた。風呂・かま・囲炉裏・アイロン・火鉢など、火は生活の中で欠かさざるべきものであったことが分かる。七輪を使って昔の暮らしに挑戦した。
指示1 七輪を使ってサンマを焼くのに挑戦してみよう。
季節は秋。おいしそうなサンマがそろった。七輪も班に一台ずつ用意した。やる気満々で火をつけ始めたがそうそう簡単に火がつくものではない。何度も何度もマッチをするが、うまくいかない。やがて小さな木ぎれや葉っぱを集めてきて火をつけ始めた。
炭に火がつけばその後は快調だが、それまでが大変だ。なんでも便利な世の中に暮らしているからこそ、火の大切さや扱いの大変さを感じてほしいと思った。
そんな中、抜群の活躍をした子がいた。家から薪を持ってきて他の班より圧倒的に早く火をつけることに成功した。絶えず火加減に気を配り、パタパタとうちわで扇ぐことも忘れなかった。火をつけられなかった他の班に炭を配ってあげた。そんな様子から「炭焼き職人」名称をもらった。
火がつけばジュウジュウ焼けていく。おいしそうなにおいが辺りに漂う。出来上がったら美味しくサンマをいただいた。みんな黙々と何もしゃべらずに食べている。よほどおいしかったのだろう。油がほどよく乗っていて最高だった。
指示2 七輪をやってわかったことや感想。
- 昔の人は大変だったんだなと思った。今はすいはん器だけれど昔はこういうもんだんだなと思った。
- 新聞紙は一瞬だけしかつかなくて、火をつけるのは大変だった。七輪の下の方から風を入れて引き起こすけれどからやったらすぐ消えてしまった。
- 火とか炭とかはあんまりないから引き起こすのは大変。
- サンマはジュウジュウなっていた。電気でやっている時代だけれど昔は手間暇かけて作ったんだなと思った。生のところがあって苦かったけれどおいしかった。
- 今は炭ではなく電気でやって楽だけれど、昔は炭を使って火をつけてうちわを使ってしなくてはいけないから大変だと思った。
- 七輪だと火を起こすのは大変で昔の人は慣れていたからすごいな。
- 昔はサンマを焼くためにこんな苦労したんだな。
出典:シリウス/静岡教育サークル http://homepage1.nifty.com/moritake/index.htm
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