空気や水をとじこめると3 ~空気は伸び縮みするか~

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子どもたちは、空気に力があることに気づいた。実験をして気づいたことを発表する中にこんな発言があった。
 

  • 空気は押さえつけられて縮んだ。また伸びるときにはねた。

 
この発言を取り上げて考えてみることにした。

発問1 空気は縮んだり伸びたりするのだろうか。 (する・ちょっとだけする・しない)

予想を立てたらすぐに実験をした。子ども達は、風船・ビニール袋・注射器・試験管・石鹸の泡などを使いながら、空気が縮むかどうかを確かめた。

A:マヨネーズのキャップに風船をつけて空気を閉じ込めた。風船のところを押したり引いた。

B:水を入れたメスシリンダーに試験管を逆さまに入れると、水がちょっとだけ入り、中の空気がへこむ。

C:マヨネーズ容器が空気だけだとへこむのに水を入れてやるとへこまない。

D:注射器の中に石鹸の泡を入れてじっと押していくと泡の大きさが小さくなった。

 ・注射器の先をぎゅっと押さえると縮み、引っぱると伸びる。

 さてこのような活動をしている最中、こんな疑問を持った子がいた。

発問2 風船をぎゅっと押したときの空気は縮んでいるのかな。
 
 
 

確かに風船の形はへこんでいるが、空気は縮んだのだろうか。風船をやっていた子たちを集めて話をしてみた。
 
 

  • 横から見るとへこんでいるけれど、別のところは膨らんでいる。

 
 

  • 空気は縮んでのではなくて、動いただけ。移動した。

こうした意見が出て風船の空気は必ずしも縮んだものではないということになった。最終的な子どもの考えは

〈空気は縮んだり伸びたりする〉4人

〈ちょっとだけする〉11人

 
空気は目に見えるものではない。目に見えないものを見えるようにするために「空気くん」というキャラクターを使った。

指示1 入れ物の中の空気くんがどうなっていたか絵で書いてみよう

こうすることで中の空気の様子を想像することができる。引っぱられたり伸ばされたというイメージをつかんでいた。

出典:静岡教員サークル シリウス
http://homepage1.nifty.com/moritake/index.htm

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