新しい理科実験指導

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作成者: 森田和良さん

1.1 講義名 『 新しい理科 実験指導 』 レポーター:鈴木まどか   

『学ぶことがゴールではない。』 前提となる基本知識を得て、その決まりが“わかった”ら、 『学んだことを使っていく、そして学んだことが深まっていく』 森田先生はこれが勉強のゴールだとおっしゃいます。 森田先生が授業を組みたてられるときに常に意識していらっしゃるのは、子どもたちが“わかる”ためにはどうしたらいいのか ということだそうです。今回は小学校6年生の範囲である<てこの原理>について、結果の予想→実験→予想を繰り返して受講者に考えさせる活動を通し、様々な実験器具を用いた“学び、わかって、深める”授業を展開して下さいました。

1.2 講師プロフィール

森田 和良  先生 筑波大学付属小学校教諭

著書

必備!理科の定番授業, )
小学校理科 活用力を育てる授業—知識・技能の活用と習得を促す教材のアイデア,)
科学的読解力を育てる説明活動のレパートリー 学事ブックレ
新しい発展学習の展開, )

1.3 講座概要

<てこの原理> 左の支点からの距離 × おもりの重さ = 右の支点からの距離 × おもりの重さ 上記の公式が“いつでも”正しいのか、複数の実験器具を用いて検証しました。実験を行う前には、必ず全員が結果を予想し、なぜそう思うのか説明をしました。

1.4 授業内容

予想1 つりあっているにんじんの左右の重さは?

針金で吊って、つりあっているにんじんを支点で切った際の左右のにんじんの重さの関係を予想しまし た。意見は番号のついたマグネットを使い、全員が黒板に自分の意見を貼りました。 『どちらも同じ』という意見と『葉に近い太い部分の方が重い』という意見の二つに分かれました。

実験2 てこの原理の公式をたしかめよう!

左の支点からの距離 × おもりの重さ = 右の支点からの距離 × おもりの重さ という公式を提示し、実際にてこにおもりをぶらさげて検証しました。

予想3 では、公式は“いつでも”通用するの?

てこを使って確かめた公式が、どんな道具をつかっても!“いつでも”通用するのか全員で予想しました。意見には、{絶対に・きっと・たぶん・もしかすると・ひょっとして}と確信の程度を設け、自信があってもなくてもどの意見も同等に扱われました。

実験4 こんなものまで使ってみよう!

理科の実験道具としてはなかなか登場しない「まごの手」を使い、クリップをひっかけて検証しました。  また、軟らかい鉄の棒を用いて、つりあっている状態から片方を曲げて短くしたときの棒の状態の変化を予想しながら実験しました。

予想5 にんじん はどうだろう?

一番初めのにんじんの問題を再び考えました。公式を学んで実験を繰り返した前後で意見の変化が見られるように初めの意見は残したまま、違う色のマグネットを使って予想しました。

実験6 ?たしかめてみよう!

 
実際ににんじんを支点で半分に切り、量りを使って重さを確かめました。


予想7 では、公式は“いつでも”通用するの?

2  予想と実験、検証を繰り返し、再び公式の確からしさを予想しました。初めの予想では迷っていた受講者も、ほとんどが“絶対に”成立すると選びました。“たぶん”と確信の程度が下がってしまった子どもがいましたが、森田先生は、もっと知りたい!という気持ちになってくれたら成功だとおっしゃっていました。

1.5 当日の教室の様子・生徒の反応

参加型の授業であったため、大人も子どもも自分で真剣に予想を立て、1人1人が考えていました。 特に、現役教諭の受講生が多い中、最前列で参加してくれた小学5年生の二人が一生懸命自分の意見を出す姿が印象的でした。

1.6 編集後記

講義内容は改めて問われると大人でもつい回答に迷ってしまう分野であり、一受講者として勉強し直すことができました。  森田先生に「どうしてわかったの?」と尋ねられ、顔を輝かせて理由を説明する子どもを見て、そんな表情を生み出す授業のできる教師になりたいと強く感じました。また、予想活動において全ての意見が同等に扱われていたため、自分の意見を言うことをためらわず楽しく授業に参加することができるなと思いました。
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