三年とうげ~歌を歌ったのは誰?

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目次

1 トルトリの考えについて

トルトリはおじいさんのことをどう思っているのか尋ねた。

トルトリはおじいさんが3年とうげで死んでしまうと思っていましたか?

〈思っていない〉

  • トルトリは言い伝えを信じていなかったから“一度転ぶが3年生きられるだろ”といった。
  • おじいさんを励まそうと思っていった。

「村の人たちはおじいさんが3年で死んでしまうと思っていましたか?」

と聞くと〈死んでしまう〉と思っていたと答えた。おじいさんも含め村の人たちは、全員がおじさんが死んでしまうと思っていた。トルトリだけがそうは思っていなかったところが、この物語のおもしろさである。

次に

「うん、なるほど、なるほど」と言ったおじいさんは、トルトリに向かってうなずいたのでしょうか、それとも自分一人でうなずいたのでしょうか。

最初は〈トルトリに向かってうなずいた〉と考えたが、少し時間をおくと〈自分一人でうなずいた〉という考えが出てきた。

  • おじいさんは「うん、なるほど」といったときに決断をしたと思う。

ここを深めなかったが、こんな読み方も大切である。

おじいさんがぬるでの木でおじいさんが転ぶ場面では、リズミカルで調子よく音読できるところである。本を読んでいると自然に体が動き出してくる。ここでは一人読みをすることに力を入れた。

おじいさんがわざと転ぶ場面の音読をしよう。

  1. どうやって読むといいか一人読みをする。
  2. 班ごと誰の読み方がいいかチャンピオンを決める。
  3. チャンピオンの人に模範で読んでもらう。
  4. 班の人で役を決めて劇をする

班ごと発表会をしたところ、あまりに上手だったのでアンコールが起きるところがあった。さてこの歌は一回誰が歌ったのだろう。

2 歌を歌ったのはトルトリ?

ぬるでの木のかげで歌を歌ったのは誰だったと思いますか。

初めは多くの子が〈トルトリ〉と考えていたが、次第に〈みんな〉で歌を歌ったのではないかと考えが変わっていった。

〈みんな〉

トルトリだと思う。トルトリは「一度転ぶと3年生きるんだろ」と言っていて、この歌もそのことを改造して歌ったと思う。

トルトリだと思う。トルトリは言い伝えと反対の言葉を言っていて、この歌も反対のことを言っているから。

村の人だと思う。トルトリが村の人たちに一度転ぶと3年生きると教えて、村の人もそう思ったから。おばあさんはおじいさんのことを心配していて治ってほしいと思っているから、おばあさんもいっしょにだと思う。

村の人とトルトリだと思う。村の人はおじいさんを元気づけると思った。おばあさんを誘っておばあさんもついていっていっしょに歌ったと思う。

トルトリと村の人だと思う。おじいさんは「だいじょうぶかな」と思っていたから元気をつけるために歌ったと思う。トルトリひとりでは大声を出さなくてはいけないから大変。だから村の人もいっしょに歌ったと思う。

最後にこの言い伝えのことについて尋ねてみた。

このあと3年とうげの言い伝えはどうなったと思いますか。

  • なくなった。
  • 「3年転んだら3年生きる…」のように変わった。

下のリンク先も是非ご参照ください。

三年とうげのいいつたえと、トルトリが「三年転んだら三年生きる…」と言ったことについて子供たちがどう話し合ったのかについての記事です。

三年きりしか生きられないのは本当か ~三年とうげ(光村図書3年国語) | EDUPEDIA

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