答え合わせをスピーディーに

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答え合わせを超高速化

まず、答え合わせはプリント1枚全部をするのではなく、半分ぐらいに分けて、答えを暗記できる量で行います。これで、かなりスピードアップができます。
さらに、例えば、国語の答え合わせの場合、
ウ→キ→エ→スーホ→とのさま→白馬にささった矢→家来→モンゴル→とぶように→たきのように
の順に答えが並んでいたとしたら、自分が覚えやすいように並べ替えて頭文字をとります。
ーホ→きのように→ぶように→ンゴル→来→馬にささった矢→のさま
これは、
「ウッキーS、た友け、鳩」と、無理やりですが、意味があるような文に置きかえています。何も、番号順に〇をつけなくてはならない決まりはありません。

〇をつけたら、子供には点数を書かずに返します。点数を書くことにあまり意味がありません。できる子供は自慢するし、できないこどもはがっかりします。たいてい配点は5点なので、自分で計算してくれと言っています。点数が何点かより、何をどう間違えたのかに注目してほしいからです。まあ、百点満点にはGOODサインぐらいはあげてもいいかもしれないですが。
さらに、帳簿には全問数と誤答数を記録するだけにします。あとはエクセルで計算式を作って入力してしまえば、正答率がはじき出されます。計算式はそんなに難しくないですよ。「=E2/12*100」とかを入力して、コピーする程度です。トライしてみて下さい。

授業中に答え合わせをする場合にもたつかない

授業中に答え合わせをするとき、「できた人、持ってきなさい。」と言うと、長い列ができることがないでしょうか。教師の手ですぐに答え合わせをしてあげることはいいにしても、ひとりひとりに丁寧に添削をしてあげているとたいへんな時間がかかります。ゆっくりやっていると列が短くなることはなく、待たされている子供はがまんができなくなってきて、だんだんと教室が騒がしくなってくる・・・というのは、よく見られる光景です。

  • 列が長くなている時に懇切丁寧に添削をする必要はない。正答か、誤答か、それだけを判断する。
  • 添削をする余裕があれば、間違っている部分に矢印をつけるなど、簡単にヒントを与える。
  • 正答には、○ひとつでかわまない。
  • 誤答には×も何もつけずに無言でつき返してもよい。
  • 要は、テンポがあること。

できない子供が最初から先生を頼って、いい加減な解答を書いて持ってくることがあります。問題をろくに読んでいないことも多く、そんな解答に長く時間つきあうのは時間のロスになります。「あと3回問題を小さな声で読みなさい。」等と、短い指示を出して席に戻すべきです。冷淡な感じもしますが、最初から甘えてはならないことを本人に自覚させる必要もあります。
できる子供をいかにさばくか。できる子供は正答でないことが分かれば、席に戻って1人で考え直すことのできる力がる十分にあります。
教師にクドクドと説明を受けるより、1人で考えたほうがよっぽど力がつきます。
できない子供に最初から時間をかけるとそれが律速段階(=化学用語・反応全体の速さを決める反応の段階という意味)となり、行列渋滞の解消はままならなくなります。できない子供を後回しにすることには胸が痛むかもしれませんが、できない子供に最初からかかわってしまうと結局のところ全体を沈没させてしまう結果になります。できない子供にしっかり時間をかけてあげられるように、まず渋滞を解消することに力を注ぐ必要があります。
チョットやそっとの指導ではすぐにわからないといった子供にくどくどと時間をかけるのは、非効率的です。申しわけないけれど、後でじっくり見てやるということにしてはじめののうちは深く関わらないようにします。最初に個別に大ヒントを与えるなどの支援を考えるのもよいでしょう。

まずはできる子供の数を増やすことに意識を集中させて指導します。そうしておけば、それだけできない子供にゆっくりと時間をとってやることが可能になります。

  • 黙って並ぶが大原則。しやべったら「席に戻って1分間沈黙してから並びなおさせる」「列の一番後ろにする」等のペナルティを与えてもよいでしょう。正解で丸をもらうと「やったー」などと叫ぶ子供にもペナルティーが必要です。
  • しやべったかどうかは教師が判断するのが原則ですが、必死に丸つけをしていると、列がどうなっているかを見ていられません。なので、しゃべった子供を周囲の子供が黙って指をさすように言っておきます。「3人の友達から指をさされたらアウトです。」と、言っておけば揉めません。1対1では絶対揉めるので、3対1もしくは2対1にしておきましょう・
  • 列がグネグネになると騒がしい状態が生まれる。一直線に並び、長くなれば廊下に向かって並ばせるなどの工夫も必要。
  • それでもうまくいかなければ、教師に持ってこさせて並ばせるのはやめにして、いっせいで答え合わせをするか、各自に答えを配るか等の工夫が必要です。撤退も必要です。教師が子供の席に回るという方法もあります。
  • 一度にたくさんの問題を出さないのがコツです。覚えきれないほどのたくさんの問題の丸つけをすると、あっという間に長蛇の列になります。下記↓↓↓リンクには算数のミニプリント集があります。

小学校で習う筆算(2年生~5年生)を網羅、手軽に使えるミニプリント【教材】 | EDUPEDIA

以上のようなことを心がけてみてください。答え合わせで教室が騒がしくなる、という負の要素が少しは減るのではないかと思います。

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