話の長さ

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目次

1 話の内容は多くて3つ

子どもに話す話の長さはどのくらいがよいのだろう?長い話だと子どもは飽きてしまう。短い話では十分こちらの意図が伝わらない。

伝えたいことが一杯あるとどうしても長くなる。また、子どもにわかりやすく話そうと思うと丁寧になり長くなる。どの程度がよいのか検討をつけるのが難しい。

ただ、我々も同様であるが、一度にたくさんの話を聞いても、記憶に残らず、忘れてしまうことが多い。話の内容は多くて3つだ。それ以上は難しい。逆に言うと、教師側も話すときに3つ(以下)の要点を考えて話せば伝わりやすい。

話し方の工夫として

  • 話をする前に話す内容を整理しておく。・・・・・「今から3つのことを話します。一つ目は、・・・」といった前置きがあるのもいい。教師側からしても話し過ぎを防ぐことができる。
  • 結論から話す。
  • 1つ1つ確認をする。
  • 子どもの身近な話題とつないで話す。
  • 話の終わりに再度確認する。・・・・・「まとめますよ。先生が今話をしたのは、~と、~と、~のことです。」等。
  • 話題とするのにふさわしいタイミングで話す。

などが考えられる。

この時とばかり、自分の思いをいくら子どもに話しても、受け取る側の器の大きさしか受け取れない。言いたいことを言えば、話す側は、すっきりするが、受け取る側からすると迷惑な話だ。感情をコントロールし、常に聞く側の立場になって話す努力が必要だ。

2 叱るときにも話の長さを意識して

子どもを叱るときでも同様だ。この時の方が難しい。どうしても感情が先に出てしまう。叱るときほど、話の内容を絞らないと何で叱られているのかがわからなくなる。「前にも同じことがあった。」「ついでにこんなこともあった。」などといくつも例を出してもくどくなるだけでわかり辛くなり、叱る効果は上がらない。叱られるとわかった時点から子どもは覚悟している。だからこそ、何が悪いのかをはっきりさせて、「このことで叱られた。」とわかるようにしたい。本質を突く適切な話ならば、例を挙げる必要はないし、同じような場面があった時に話をすればよい。だらだらとお説教をして1時間をつぶすようなことは避けたい。無限に時間があるわけでもない。他にしなければならない時間を割いて今この時間を使っているのだという思いを常にもっていることが必要だ。

「それよりも今は、このこと(叱ること)が大事だ。」というのは、ひょっとすると傲慢な考えかもしれない。「本当にそうなの?」と疑ってみたり、「それだけの時間をかけないとできない指導なの?」と自分の指導を見直してみたりしながら、より効果的な指導を考えてみたい。

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