トラブルの解消

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1.1 5月は見直しの時期

5月にもなると、子どもたちは学校生活になれ、仲間関係も少しずつ明らかになってくる。

緊張感がとれ、互いに気心が知れ、気を張らないで気楽に話ができたり、一緒に行動したりできるようになってきている。そして、学級の約束も何となく体に染み込んでくる。そのため、このころからトラブルが発生することが増えてくる。このトラブル発生をどのように解消するかが、一年間の学級経営の鍵となる。

問題を起こした子だけを取り上げていると、その他の子どもは関係のない第三者になってしまう。問題が起こるのは、集団の中だから起こるのであるから、何らかの関わりを常に持たせながら問題解決に当たる。

  • 問題をどのようにとらえているのか。とらえないといけないのか。
  • 問題とどんな関わりがあるのか。あったのか。
  • 問題は誰にでも起こりうることだと考えているか。どうか。
  • 問題が起きる学級をどう思うのか。
  • 問題が起きる学級の一人として何ができるのか。
  • 学級の一人として、これから何ができるのか。しなければならないのか。
  • 学級の仲間として一緒に何ができるのか。

1.2 「学級集団」を作る

問題を起こした子が悪いという考えで見ていると、また新たな問題が起きてくる。仲間としての自分を意識したり、自分と置き換えて問題を見たりするから次第に学級の仲間意識が高まっていく。もぐらたたきをしていては学級としての仲間意識は育たない。どんな問題であっても関わりがあるととらえさせることで自分のすべきことが見えてくる。

  • 見守ること・手を出して助けること
  • 声をかけること・一緒にすること
  • 一緒に考えること
  • 相手の立場で考えること
  • 相手のことを思うこと

等 学級の仲間としてできることはたくさんある。それをさせないとつながりができない。直接関わることだけが関わりではない。心をつなぐことは、見えないつながりを教師が意図的に作ることで強くなる。一か月を経過した5月の連休明けの頃からが学級経営の見せ所だ。

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