図工のお片付け

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子どもたちが大好きで熱中しやすい図工の絵画・造形活動。

終了5~10分前になり「片付けを始めましょう」と指示を出しても,なかなか片付けは進まないものですよね。気持はよく分かります。

そのうちきちんと片付けを始め出す子と,まだまだ図工をしている子が出てきて,チャイムが鳴っても教室は雑然とした状況・・・

「ほら,たかしくん!いつまで粘土してるの!」

「さとこさんの机の上はめちゃくちゃじゃないですか!早く片付けて!」

「もう~給食始ってしまうよ!」

なんていう先生の悲鳴も,子どもにとっては上の空(笑)

こんなときは,子どもの目線を変えてあげることでしょうね。

図工よりもやらなきゃいけないことがある。

図工よりも楽しいものがある。

そう感じたときに,子どもは片付けを始めるものでしょう。

こんなのはどうでしょうか?

片付けをグループ活動にし,合格を受けるまで連帯責任をもたせる!

というものです。

指示の出し方としてはこうです。

①片付けを始める前に,必ず作業を一旦やめさせ,前を向かせる。「片付けの仕方を説明します。」

②道具の片付け場所などを一つずつ説明する。「マジックは,黒板前の箱に入れます。」「ゴミは,後ろに貼ってあるゴミ袋に入れます。」

③後片付けのルールを説明する。「グループ活動とします。班長はグループ全員が片付けが終わったら,先生を呼びなさい。テストをします。紙切れ一つ床に落ちていても不合格です。合格をもらった班から,休み時間とします。さあ,どのグループが早く合格できるかな?」

こうすることで,子どもたちはグループの友だちに迷惑はかけらないと,片付けをしっかりせざるを得なくなりますね。

さらに,複数の子で取り掛かることで確実性も増す。

さらに,おもしろくないはずの片付け活動が,先生の合格をもらえるゲームのような活動になり,子どもたちもやる気が出てきます。合格がもらえたときは,「イェーイ!」と,グループ内の連帯感が生まれるものです。

肝心なことは,テストをすると言った以上,合格の基準は公平にすること。

「一発合格がもらえたら,片付けのプロだな。」などと,やる気を高め,楽しい活動になるような言葉掛けを工夫することです。

将来的には自分一人でしっかり片付けできる子になってほしいのはもちろんですが,発達段階などを考慮しながら,こんな形も工夫してみたいものです。

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