授業の中で,子どもたちにテキストを見せることはよくあります。
国語で「42ページの,『大事』のところを読みます」
算数で「73ページのグラフを見なさい」
社会で「29ページの写真を見ましょう」
理科で「温度計の0℃のめもりを確認しなさい。」
ここでは,こういったものを広く「テキスト」と表現させてもらいます。
こういった先生のシンプルな指示に,どれくらいの子がちゃんと反応しているのでしょうか。
もちろん,指示する先生やクラスにもよりますが,多くの場合,なかなか100%の子がテキストをおさえているということは,少ないように思います。
必ず数人の子は,ぼーっとしている。
そんなものですよね。
それを無視して,みんなそのテキストを見ているものとして授業を進めるのはよくない。
そんなときは
「~の図を指で押さえなさい」「~の図,隣の人のを押さえなさい」
指差し確認が効果的です。
1. 子どもは指をさすことで,そのテキストへの集中が強くなる
2. 子どもは周りの子が指差しをしているので,自分だけぼーっとはしていられない雰囲気ができる
3. 子どもは,テキストを見ることに動きが生じるので,授業にほどよいテンポが生まれる
4. 先生は,指をさせている子,させていない子がはっきり見ためでとらえられる
ということです。
特に,ときおり指示する
「隣の人のを押さえなさい」
は効果的な変化です。
http://mo-blog.mo-blog.jp/kouryakuhou/images/2010/06/26/626.jpg
ぼーっとしていた子は「は?ごめんごめん!なに??」と驚きます(笑)
隣の子が「しっかりしなさいよ!」と注意してくれますね。
電力会社に勤める私の先輩が,現場ではこの「指差し確認が欠かせない」という話を教えてくれたことがあります。
ただ目で見るより,何倍も意識が高まるということでしょうね。
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