保護者対応「さしすせそ」

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事件やトラブルの際に「さしすせそ」

研修の際、会場の壁に掲示されているのを見掛け、メモしました。対応の初動の「いろは」的(?)、「さしすせそ」です。

保護者対応 「さしすせそ」

 最初が肝心

 情報を整理し

 すばやく

 誠意を持って

 組織で動く

さ 最初が肝心

ファーストコンタクトの際には、心して取りかかりましょう。「しすせそ」も含め、最初が肝心です。

  • 家庭訪問をした方がいいのか、学校にお呼びした方がいいのか。
  • 複数の子供が絡んでいるとき、どの子供の家庭から連絡を取っていくのがいいのか。
  • 普段着でいいのか、スーツに着替えた方がいいのか。

等々、ケースバイケースで最初に考えなくてはならない選択肢はたくさんあります。

し 情報を整理し

できればメモをとるようにしましょう。特に大きなけがをした場合は、時刻を含めた対応の記録を残しておくことが大事です。

本人は勿論のこと、なるべく多くの子供から情報を収集し、確認をとりながら情報を整理していきましょう。人は誰も、自分を守るために嘘をつく、嘘をつかないまでも自分に不利な情報は話さないという傾向を持っています。「今後みんながよくなるために」ということで、共感的に、じっくり話を聞いてあげましょう。

す すばやく

子供がトラブルを起こし、指導して子供を納得させ、解決したと思っていても、家に帰って保護者にどう伝わるかはわかりません。子供が保護者にありのままをきちんと伝えることはまずないと考えた方がいいと思います。我が子だけから伝わってくる情報に、保護者が不安を覚えたり、カッとなったりするケースは少なくありません。

とすると、子供が保護者に話す前に、保護者に連絡を入れておいた方がいいと思います。

せ 誠意を持って

連絡帳や電話ですまれられるケースなのかどうか、よく考えましょう。連絡帳よりも、電話、電話よりも対面、一度だけよりも二度・・・過剰反応は良くないと思いますが、こちらがわの誠意が伝わる言動をとることを心がけましょう。

「子供たちの状況がよくなるために」という思いを伝えましょう。保護者と学校(担任)の結び目は、この点に集約されています。

そして、常日頃から保護者に対して誠実に接触できているかどうかも、大切であることは言うまでもありません。

そ 組織で動く

学年の先生方、生徒指導や管理職への「ほうれんそう」(報告連絡相談)は確実に。

自分ひとりで背負ってしまわず、周囲からアドバイスをもらいながら対応を進めていきましょう。対応が困難だと思えば、保護者と対面する時に2人以上で臨むべきです。

逆に同僚や部下に支援をする側に立った際には、「あなたは一人じゃない」というメッセージを言葉や態度で表してあげることも大事です。

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