変化を注視して、過程をほめる

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子供の成長には差がある

子供たちの能力は様々であり、どの子も同じ結果が出るとは限りません。能力の伸び方も様々であり、九九が言えなかった子供が突然、4年生の筆算で計算に目覚めて能力を発揮し始めることもあります。子供の成長には差がありますが、日本の教育課程は横並びで向上していくことを前提にして構成されているため、教師がこの差に対応する事は難しいです。

教師が結果だけに注視していると、結果が出せずにほめてもらえない子供は、自分に能力がないと思いこんでしまったり、努力をしても認めてもらえないことでいじけてしまったりする結果になります。

そのためには、教師には子供を伸ばす力を備えることが必要であり、そのためには子供のプラスの変化に注視する努力が必要です。ほめることに関する書籍はたくさん出ています。Edupediaにも「ほめる」「ほめ方」などのタグで記事が見つかりますので、是非ご参照ください。
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ほめて育てる

「ほめるな」 伊藤進 (著) ◆ 書籍紹介

教師のネガティブ目線をポジティブ目線に

子供の変化に敏感な教師とそうでない教師がいます。子供のプラスの変化をすぐに見つけて効果的にほめることができるポジティブ目線の教師でありたいことは、やまやまです。常にプラス方向へ意識を向けられるといいのですが、下手をするとマイナスの変化ばかりに目が行き、ついついケチをつけることや叱ることに走ってしまうという教師もいるでしょう。

自分ではわかっていながらもネガティブ目線が改善できない。もちろん改善の努力は必要ですが、そういう性格というのは、すぐには改善できない場合があるし、改善の幅の大小もあるでしょう。

データをとる

そんなネガティブな人は、特に、「データをとる」という方法を採用してみてください。ポジティブな教師でも、たくさんの子供を相手にしていると、誰がどれだけ伸びたかという事を把握するのは難しく、どうしてもざっくりとした感覚で子供を見てしまいがちです。そこで、データをとる。

データをとってほめる材料に | EDUPEDIA

なんでもかんでもデータをとることが可能かというと、それは無理なので、自分が伸ばすことができそうな取り組みの中で、データをとって見ることから始めましょう。数値化ができる取り組みであれば、変化は見分けやすいです。

例えば、

水泳指導~25mをとにかく泳がせる | EDUPEDIA

を参照してください。この指導では、クロールで泳げた距離のデータを更新更新できた場合に、毎回報告させています。このデータを報告する過程で、子供たちの伸びを認めることによって、さらに泳力が伸びた事例です。

子供同士で過程の変化に気付かせる

子供同士にプラスの変化をとらえさせることも大事だと思います。授業のまとめや終わりの会で、活動を振り返るときに、子供たちの中にポジティブ目線が備わっていれば、できる子供の素晴らしい結果だけではなく、個々の努力に注目ができるようになります。

これについては「終わりの会」の「いいとこ見つけ」を参照してください。

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