校歌が歌える学校

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運動会、入学式、卒業式、始業式などの行事や集会で校歌を歌う機会は多いと思います。
歌詞が難しくて1年生が歌えない、6年生が恥ずかしがって歌わないなど、音楽担当の教師にとっては校歌の指導は悩みの種である場合も少なくないと思います。

目次

1.1 歌える状況を作る

  1. 歌詞と曲を覚えさせる。・・・・・歌詞を覚えていないと、大きな声は出ません。6年生にもなって歌詞を覚えていない子供がいっぱいいる場合もあります。覚えさせる努力も必要ですが、とりあえず、覚えていないなら掲示をするなどして覚えていなくても歌えるようにしておきましょう。体育館などなら、常設の掲示板を作成するのもいいかも知れません。あるいは、移動式の校歌を書いたボードを用意しておくのもいいかも知れません。音楽の時間に歌う場を設けるなど、校歌を歌う機会を増やすことも大事かもしれません。
  2. 校歌を歌いたくなるような学校(場)にする。・・・・・学校に対する愛着や校歌を歌う時の各行事に対する愛着がないと、高学年は校歌を歌いにくいかも知れません。子供たちが学校への愛着を持つことができるよう、日々努力することが大事です。
  3. 全員が歌うことが大前提。・・・・・ある子供は歌う、ある子供は歌わないという状況があると、声は出ません。「校歌なんてダサっ」としらけている友達の横で、大きい声で歌うのは勇気がいります。なぜ歌うのかと言うことを突き詰めて説明するのは難しいですが、「みんなで気持ちを一つにするために、校歌は歌うもの」といった簡潔な説明でいいでしょう。全員が歌うという大前提は教師間でもしっかりと確認しておく必要があります。
  4. 集会で校歌以外の曲を歌えるムードを作る。・・・・・「なぜか、集会になると校歌が出てくる」といった妙なムードを感じている子供もいるかもしれません。校歌でなくても、みんなで歌うと楽しいよというメッセージを伝えるためにも、校歌ではない曲を全校で歌う機会を作ってもいいです。ただし、全校で歌えるようにしてから、歌わせるようにしましょう。「校歌以外も歌えない」となってしまったら逆効果です。
  5. 教師が歌う。・・・・・音楽担当の教師は、「教師全員が歌う」という大原則をしっかりと職員会議で伝えましょう。なんなら、職員室で練習してもいいと思います。教師が覚えていないとか、教師は歌わずに子供が歌っているかどうかをチェックするだけとかでは困ります。子供がオッと思うくらいに大きく美しい声で教師が歌う学校にしましょう。

1.2 高学年を持ち上げる。

  1. 高学年が歌わない場合、ついつい低学年をほめてしまったり、高学年に嫌味を言ってしまったりしていませんか。高学年が歌えないのなら、練習する機会と、校歌を歌う意味を教える機会を持ち、自信をつけさせてから全校が集会する場で歌わせましょう。
  2. 高学年がきちんと歌うような状況であれば、あるいはそういう状況を作り出せれば、高学年だけを「見本」として低学年の前で歌わせるのもいいかも知れません。ただし、きちんと歌えないのであれば、逆効果になるので、歌わせない方がいいでしょう。
  3. もし、高学年で2部に分かれて確実に歌う実力があるなら、高学年は2部で歌わせるのも面白いです。全校で歌う時に高学年の誇りを持って実力のあるところを低学年に披露することもできます。

1.3 合奏やリコーダーで

合奏やリコーダーで演奏してうまくいく曲であれば、楽器を使って演奏する機会があってもいいと思います。そういうことをしながら、校歌への愛着を育てられるといいですね。

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