【釜石市津波防災教育】(3・4年生)Ⅲ-B地域の津波の被害を考える-津波から地域を守る対策を知る

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目次

1.1 授業内容と目的

本授業では津波から人や町を守るための施設や訓練について調べ、進んで避難しようとする態度を育てることを目的としています。

釜石市の防波堤を確認し、防波堤のほかにどのような防災施設があるかを考えます。次に命を守るための人々の取り組みについて学び、日ごろから防災訓練を行うことの大切さをおさえます。

1.2 1.導入

(1)釜石湾口防波堤などの写真を見て、これらを見たことがあるか思い出させる。

→湾口防波堤のほかに、学区にある防潮堤などを見せる

→これほど大きな施設でないと津波を防ぐことができないことをおさえる

【写真-08】湾口防波堤・防潮堤 

添付ファイル

1.3 2.展開

(1)湾港防波堤のほかに防災設備には、どのようなものがあるかを調べる。

→写真を見せて、それらがどんな役割なのかを確認する

ソーラー式避難誘導灯:太陽光発電して、夜間に避難する場合など足下を照らしてくれる

【写真-10】ソーラー式避難誘導灯 添付ファイル

津波監視カメラ:海岸などにカメラを設置して、津波を監視

【写真-09】津波監視カメラ 添付ファイル

(2)命を守るための人々の取り組みについて知る。

①防災設備だけでは、津波の被害を防ぎきれないことを知らせる。

→防ぎきれないので避難が必要になることをおさえ、避難を促す情報として、緊急地震速報・津波情報・避難情報を紹介する

【資料09】津波情報・避難情報・緊急地震速報

添付ファイル

②日頃から身を守るための訓練をすることが必要であることを知らせる。

→学校だけでなく、地域で開催される訓練にも積極的に参加することを促す。

【写真11】釜石市総合防災訓練の様子 添付ファイル

(3)学区の避難場所について確認する。

【資料-01】釜石市津波浸水予測図 添付ファイル

1.4 3.まとめ

  1. 学習して気付いたことをプリントに記入する。
  2. 感想等を発表し、今日の学習をまとめる。

→津波から人々を守るための施設がたくさんあるけれど、自分が避難しなければ助からないことをおさえる

1.5 4.確認

  1. 津波から人々を守るための施設や工夫を知ることができたか?
  2. 津波から命を守るためには,訓練に参加することが大切であることを知ることができたか?

詳しくは以下のPDFをご覧ください。添付ファイル

1.6 講師プロフィール

片田敏孝 群馬大学大学院工学研究科社会環境デザイン工学専攻 教授広域首都圏防災研究センター長岩手県釜石市の小中学校における津波防災教育を指導。2011年3月11日に起こった東日本大震災で、地震や津波の甚大な被害を受けた釜石市では、片田先生による子どもたちへの日頃からの防災教育指導の結果、多くの子どもたちを津波の被害から守ることができた。

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