交流電流計の製作(東京理科大:川村康文先生)

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目次

1 授業内容

川村研究室で毎週行われている小中高校生向けの実験教室「理科大好き実験教室」から、
今回「交流電流計の製作」についての実験を取り上げました。

電流計の原理

【問題】電流計の原理をノートに書いてください
どうすれば電流計になるのか、図を利用して書いてみます。

実験プランを考える

ここからは、個人個人に分かれて電流計を作る作業に入ります。それぞれの生徒にはTAが数人ついて手助けをします。

【発問】(演示実験で)コイルがくっついたのはなぜか?
     →これが分かれば作るものが見えてくる

【法則】フレミング左手の法則、右ねじの法則

平行電流に作用する力

平行に置かれた2本の導線にそれぞれ電流を流したとき、同じ向きの電流では引力、逆向きの電流では斥力がはたらく。

演示実験のコイルを細かく見ると、同じ方向に電流が流れている輪が何重にも重なっている → 引力がはたらく
 → このことを用いてコイル電流計を作ってみる。

製作した電流計

これからのヒント

一定方向に針が振れるようにはできた → これからどのように検流計にするのか。
電流を変えて印をつけたり、分度器を使って針の振れる角度を測る。

2 当日の様子・受講生の声

川村先生の実験教室では、一から自分で実験をやっていくので、最初はなかなかつまる生徒も多かったですが、先生やTAの方からレクチャーをうけながらそれぞれ電流計を形作っていきました。「最初はできるか不安だったけど、助けてもらって完成させることができました」「丁寧に教えてもらえました」と学校の授業ではなかなかできないつくる楽しさを存分に体験していたように感じました。
                           (レポーター 清水 祥彦)

3 講師プロフィール

川村 康文先生

東京理科大学理学部第一部物理学科教授,東京理科大学大学院科学教育研究科教授、1959年,京都市生まれ。博士(エネルギー科学,京都大学)。
“ぷち発明”の第1人者。専門は物理教育・サイエンス・コミュニケーション。
歌う大学教授(環境保護ソング,世界平和を祈る歌など、ホームページで無料配信中。サイエンス・レンジャー(理科実験名人)。

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