この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「小学校理科の観察,実権の手引き」を掲載させていただいております。ここから指導案もダウンロードできます。添付ファイル(PDF:1.04MB)
1.1 【単元のねらい】
人や他の動物の骨や筋肉の動きについて興味・関心をもって追究する活動を通して,人や他の動物の体のつくりと運動とを関係付ける能力を育てるとともに,それらについての理解を図り,生命を尊重する態度を育て,人の体のつくりと運動とのかかわりについての見方や考え方をもつことができるようにすること。
1.2 【単元の内容】
人や他の動物の体の動きを観察したり資料を活用したりして,骨や筋肉の動きを調べ,人の体のつくりと運動とのかかわりについての考えをもつことができるようにする。
ア 人の体には骨と筋肉があること。
イ 人が体を動かすことができるのは,骨,筋肉の働きによること。
ここで扱う内容は,自分の体に直接触れることで骨の位置や筋肉の存在を調べることを通して,人や他の動物の体には,体を支えたり体を動かしたりするときに使われる骨と筋肉があることや,骨と骨のつなぎ目には関節があり,様々なつくりと働きをしていることを扱う。
まず,人の骨格や筋肉について調べ,他の動物とも比較することで,共通点や差違点を見いだすようにする。その際,自分の体に触って調べることだけでなく,骨格標本で確かめたり,レントゲン写真のような資料を活用したりする。場合によっては,博物館や動物園の専門家に協力してもらうことも考えられる。
また,人や他の動物が体を動かすことができるのは,骨と筋肉が関係していることを,自分の体を動かしたり,他の動物が運動しているところを観察したりしてとらえるようにする。筋肉は,大抵の場合1本の骨の両側に2筋以上ついていて,縮んだり,ゆるんだりして骨の動きを調節している。
さらに,関節は様々なつくりをしていることをとらえられる。腕や足はちょうつがいのようになっていて,片方にしか曲がらないようになっているし,肩や股こ関節の骨はおわん型の骨の中に,丸い骨がすっぽり入って回るようになっている。このように,人の体は関節一つをとっても,実に巧みにつくられており,人や動物の体が動く仕組みの巧みさを感じ取ることで,生物を愛護する心情や態度を育てるようにする。本単元の内容は,第6学年B(1)「人の体のつくりと働き」につながるものである。
1.3 【単元の評価規準の設定例】
自然事象への関心・意欲・態度
①骨や筋肉の動きに興味・関心をもち,進んで,人や他の動物の体のつくりと運動とのかかわりを調べようとしている。
②人や他の動物の体のつくりと運動に生命のたくみさを感じ,観察しようとしている。
科学的な思考・表現
①骨の位置や筋肉の存在,骨と筋肉の動きを関係付けて,それらについて予想や仮説をもち,表現している。
②骨の位置や筋肉の存在,骨と筋肉の動きを関係付けて考察し,自分の考えを表現している。
観察・実験の技能
①自分の体に直接触れたり,映像や模型などを活用したりして,人の体の骨や筋肉とその動きを観察している。
②人の体の骨や筋肉とその動きを調べ,その過程や結果を記録している。
自然事象についての知識・理解
①人の体には骨と筋肉があることを理解している。
②人が体を動かすことができるのは,骨,筋肉の働きによることを理解している。
1.4 【本単元における観察,実験例】
問題:人の体はどのようなつくりになっているだろうか。
観察1 腕や足が,どのようなつくりになっているか調べる。
*見方や考え方
人の体には骨と筋肉があり,体の曲げられるところを「関節」という。
問題:人の体は,どのような仕組みで動くのだろうか。
観察2 腕や足を動かすときの骨や筋肉の働きを調べる。
*見方や考え方
人が体を動かすことができるのは,骨,筋肉とそれをつなぐ関節の働きによる。
1.5 【引用元】
文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm
添付ファイル(PDF:1.04MB)
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