学校の周りの地域の様子(社会 指導案)

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目次

1 調べたことを確かめ合う事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。添付ファイル

単元の目標

学校の周りの地域の様子を観察,調査したり,四方位,地図記号などを用いて平面地図にまとめたりして調べ,地域の様子は場所によって違いがあることを考えるようにする。

教材

社会科のスタートの単元である。学校の周りの特色ある地形,土地利用の様子,主な公共施設などの場所の働き,交通の様子,古くから残る建造物などを教材として,地域の地理的環境を理 解することをねらうものである。

実際に観察,調査して分かったことを,言葉にしたり平面地図 にまとめたりすることで,分布の様子と地形的な条件や社会的な条件との関連が分かってくる。その後の学習を考えれば,特に観察,調査したことを言葉や文で表現する学習活動が大切になる。

主な学習活動

学習活動

  • 学校の周りの地域の様子を調べる学習問 題をつくり,学習計画を立てる。
  • 学校の周りの地域の様子を調べる。
  • 調べたことを平面地図にまとめる。
  • 地図に表した学校の周りの地域の様子を 見て場所の違いの様子を話し合う。
  • 調べたことや考えたことをもとに自分たちの地域の紹介文を書く。

言語活動に関する指導上の留意点

  • 地域の様子について知っていることを想い起こして発言させ, 調べようとする関心・意欲を高 めるようにする。
  • 地図にまとめることで,場所の 様子の違いを見付けさせ,発表させる。
  • 紹介文を書くことで「地域の特色やよさ」にあらためて気付かせるようにする。

言語活動の充実の工夫 —写真を見て話し合いながら平面地図にまとめる—

言語活動を充実するためには,「話し合いたい」「書いて伝えたい」など,
言語を使いたくなる状況をつくることが大切である。
ここでは,以下の学習活動を考えた。

  • 調べたことを基に相談しながら 写真を方位ごとに分類させた。

学校の周りを地図で表した後,観 察したときに撮影した写真を児童に渡した。一人一人が写真を方位ごと に分類する活動を通し,具体(体験 を通して見た事物)と抽象(地図) をつなげていくことができるようにした。例えば,県庁が入った写真であれば,地図上で県庁の 地図記号を探し,その後,方位ごとに写真を位置付けていくのである。(下図)

個人で活動を進めていると,児童は,記憶が曖昧だったり, 写真の読み取りに不安を覚えたりして,友達と相談したがったので,隣の友達やクラス全員で話し合う時間を設けた。「この写真は,木がたくさんあり,後ろに線路があるから南の方です」と,調べたことを根拠に,地図と写真をつなげながら自分の考えを相手に伝えるようにした。

「言語を使いたくなる状況」「言語を使う必要性を感じる状況」を効果的に設定することで,児童が主体的に言語活動を充実するようになると感じた。


引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

添付ファイル

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