「心に響く音楽を求めて」〜転任校での1年間を振り返って〜 part5

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作成者: EDUPEDIA編集部 (Edupedia編集部)さん

8.平成20年度の総括

【学校長の考え】

常に学校全体の歌声に気をかけていて、入学式、運動会、終業式での校歌合唱、卒業式での合唱など練習のときから聴きに来て感想を教師に伝えていました。また、学習発表会の時、学年で歌った歌に対して子どもたちに上手に歌えていたことを話してました。

そんな校長の姿勢が私たち職員にも伝わり、全校みんなで気持ちと歌声をそろえてのびのびと歌い歌声のある学校にするにはどうしたらよいか、と考え始めました。

【各担任の先生の力】

音楽は音楽専科にお任せ、というのではなく、先生方は常に連携を取るようにしていました。そして、子どもがどんな様子かを気にかけていました。また、学習発表会や行事にも音楽発表を取り入れたり、2部合唱にしたいとの希望で朝の僅かな時間に練習したりしていました。
また、全校の前で歌うことに慣れさせたいという考えから、歌える機会を作って授業で歌った歌を合唱した学年もありました。担任の姿勢は子どもたちに伝わると思います。

【地域・PTAの協力】

地域の方々は、「地域の方々とのふれあう会」、「入学式」などで歌うとき、楽しみにしていてくれます。「歌声のある学校になるようにがんばってね。」と励ましてくれる方もいました。

【職員も音楽を楽しむ】

本校には、フルート、クラリネット、合唱、ギター、エレキギター、ジャズヴォーカル、ヴァイオリンなど各々、やっていたという方々がいます。そこで先日、アンサンブルを全校児童の前で演奏しました。また、多くの先生方でリコーダーアンサンブルも披露しました。

そんな様子を見た子どもたちは、音楽を表現することに抵抗がなくなり、自分たちも表現して聴いてもらうことの楽しさが味わえるようになるのではないかと期待します。

【平成21年度の実践に向けて】

20年度で実践した中から良かったことは、続けてやるようにして、新たに平成21年度に向けて、いくつかの実践も加えようと考えています。

◯「今月の歌」を決め、全校で月に1回は歌うようにする。そのためには、楽譜,CDを準備する。

◯子どもたちに興味のある曲を探したり、演奏できるように楽譜に書いたりする。

◯川崎市で予算化されている、平成21年度「地域に開かれた子どもの音楽活動推進事業」が受けられるようになったので(16万円ほど)、昨年を振り返りながら、有意義な計画と実践をする。

◯授業の中で「マイミュージックタイム」をつくる。これは、5年生、6年生が対象で、毎時間の音楽の授業の終わる2〜3分に1人ずつ交代で、自分の音楽を紹介するという活動である。例えば、歌う、リコーダー奏をする、ピアノを弾く、好きな音楽を聴いてもらう、などが考えられる。児童理解のうえでも、子供同士のコミュニケーションを持つうえでも、良い影響が現れることと信じている。

◯新学習指導要領の移行期なので、解読と実践の試みをする。

21年度もスタートしました。本年度の私の活動目標は「音楽を通して豊かな心を育み楽しいと実感できる子の育成」です。

30年前、先輩の先生から、「子どもたちにやる気をもたせられたら、ほぼ成功だ」と聞いたことがあります。楽しく、そして基本をしっかりと身につけながら、音楽の美しさが感じられたり、楽しいと実感できたりするようにしていきたいです。そのために子どもたちのよいところを見つけてたくさんほめるようにしたいです。音楽室に入ったときと出て行くときでは、良い意味で何か変わってほしいです。

そして、それを振り返り一人一人に自覚させて自信をもてるようにしてあげたいです。一人一人が輝けるように、基本に重点を置きながら友だちとの関わりの場を多くつくり、ほめることも忘れずに、45分を大切にして授業に臨んでいきたいと考えています。

引用元

第58回読売教育賞受賞論文 「心に響く音楽を求めて」〜転任校での1年間を振り返って〜 志村恵子先生より引用
「この記事・写真等は、読売新聞社の許諾を得て転載しています」
「読売新聞社の著作物について」
http://www.yomiuri.co.jp/policy/copyright/

読売教育賞

読売教育賞は昭和27年に読売新聞社が教育の発展の一助にと第1回の募集を始めて以来、わが国最高の教育賞の評価を得ております。

わが国の教育を支えているのは小・中・高校、幼稚園、保育所などの先生、その活動を援助する教育委員会、教育研究所、あるいはPTAや地域社会の教育関係者であることは、申すまでもありません。「読売教育賞」はこうした教育現場で、意欲的な研究や創意あふれる指導を行い、すぐれた業績をあげている教育者や教育団体を広く全国から選び、その功績を顕彰することにより、現場で指導する人々の励みとし、ひいては多様で創造性に富む教育環境づくりを推進することを目的としています。

選考は、実績の有無や年齢、性別などに一切とらわれず、純粋に研究と実践の成果、特に最近の活動を中心に行います。理論研究だけといったものは避け、子どもの成長や地域社会の発展に具体的にどう寄与したか、どのような成果をあげたか、といった点を重視します。

http://info.yomiuri.co.jp/culture/kyoiku/

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