目次
1 事物のよさを多くの人に伝えるための文章を書く事例
この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。
添付ファイル
単元の目標
自分の課題について調べ,考えを明らかにしながら集めた材料を効果的に使って,事物を推薦する文章を書くことができる。
教材
教科書教材町のよさを推薦するパンフレットのモデル(自作教材)
主な学習活動(単元の指導計画(全8時間))
【言語活動の充実の工夫】
1. 収集した材料を分類・整理して効果的に用いるための工夫
情報を分類・整理するためには,どのような思考過程を通して,どのような言語操作を加えるのかを明らかにする必要がある。例えば次のような過程をふむことが考えられる。
2. 確かな根拠をもって町のよさを伝えるための工夫
不特定多数の人々に推薦するためには,調べた町のよさについてよく認識し,それが確かな 根拠に裏付けられているかどうか,他と比較しても確かによいと言えるかどうかなどを確認す る必要がある。具体的には,以下のようなことが挙げられる。
○データの信頼性を確かめる。
- 集めた情報の出どころははっきりしているか。
- データは古くなってはいないか。
○多様な相手に応じる。
- ある人々にとってはよさでも,他の人々にとっては不快に感じられてしまうことはないか。
- 写真や資料,文章などで伝わりやすいよさか。伝わりにくいものならどのように伝えればよいか。
○相対的に考える。
- 町外の同様のデータと比較した場合でもよさと言えるか。
- 滅多に見られなかったり,すぐなくなってしまったりするものではなく,安定的に楽しんでもらえるようなよさか。逆に,パンフレットで周知する期間に限定的に見られるものか。
○推薦対象への認識を深める。
- 聞きかじっただけではなく,自分でも体験したり味わったりしてよく知っているものか。
- 直接体験が難しいものについては,調べてそのよさをしっかり把握することができているか。
3. 推薦の言葉を用いて,対象となる事物を推薦するための工夫
パンフレット中のキャッチコピーや解説したり紹介したりする文章においては,読み手に対して推薦対象を薦める言葉(例:「他にはない」「この町ならではの」……)やそのよさを的 確に表現する言葉(例:「ほんのり甘い」「歴史に彩られた」……)を用いることが有効である。
指導に当たっては,読むことの学習や各教科等の学習で用いるそうした語彙を蓄積し,児童が必要に応じて用いることができるようにすることが大切である。
引用元
文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm
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