1 写真資料を用いて説明文を書く事例
この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。
添付ファイル
単元の目標
発見したことを説明するために写真などの資料を選んだり,文章とその資料とを関係付けて説明する文章を書いたりすることができる。
教材
- 教科書の教材文
- 教師自作のモデル文章教材
- 取材カード,組立てメモ
主な学習活動 (単元の指導計画(全8時間)
【指導事例と学習指導要領との関連】
小学校学習指導要領・国語の第3学年及び第4学年「B書くこと」の指導事項「ア 関心の あることなどから書くことを決め,相手や目的に応じて,書く上で必要な事柄を調べること。」
「ウ 書こうとすることの中心を明確にし,目的や必要に応じて理由や事例を挙げて書くこと。」 を取り上げて指導するものである。
その際,「B書くこと」の言語活動例に示す「ウ 収集した資料を効果的に使い,説明する 文章などを書くこと。」を通して指導することにより,指導の効果を高めた事例である。
【言語活動の充実の工夫】
1. 「資料」を用いた説明の特徴
言語活動例に示す「資料」には,本や文章,図表,絵画,写真,具体物など,多様なものが 含まれる。児童が日常生活の中で触れる説明の文章の多くは,何らかの資料を活用して書かれている。情報化社会においては,様々な資料を効果的に使うことが重要なものとなる。こうした言語活動を経験することは,日常生活における説明の能力を育むことにつながっていく。
資料を効果的に使って説明する文章を書く際には,次のような特徴に留意することが大切である。
2. 児童の思考場面の位置付け
「資料」を効果的に用いることを通して,学習の過程に児童が思考する場面を適切に位置付けることが,指導のねらいを実現する上で重要である。本事例においては,例えば本時のように写真を選定する場面において,
○おもしろさが写真の「部分」に表れているのか,「全体」に表れているのかを考えてみよう。
○おもしろさが「動き」や「変化」にあるなら,2枚を組み合わせてみよう。
といった選定のヒントを提示し,自分の説明したいもののおもしろさがよく表れるような写真の選定ができるようにする。
このことによって,例えば,次のような写真の選択をしたり,目的に応じたものになるよう 写真を撮り直したりする姿が見られた。
3. 資料と文章との相互の関連を強めるための記述の指導
資料と文章との相互関係を強めるために,写真を活用するための具体的な文例を示すことも有効である。本事例でも以下のような文例を示して活用できるようにした。
【写真資料を活用する際に用いる文例】
- この写真は何を写したものでしょう。
- 写真の上(下・左・右)の方を見て下さい。
- 二つの写真を比べてみましょう。
- この写真から~ということが分かります。
- 写真には,○○と◇◇が写っています。
- 写真に写っている○○は,実は◇◇なのです。
引用元
文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm
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