将来の夢を紹介しよう(外国語活動 指導案)

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目次

1.1 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成する事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。

添付ファイル

単元の目標

職業に関する英語表現に慣れ親しみ,友達と将来の夢について積極的に伝え合おうとするととも に,他国の子どもたちの夢を知り,自分との共通点や文化的・社会的背景などによる相違点に気付 く。また,職業を表す語の成り立ちを知り,言葉の面白さに気付く。

教材

「英語ノート2※」Lesson 9をもとに本単元では,「将来の夢」を題材として取り上げ,自分が就きたい職業を紹介し合う活動を行う。その際,事前に児童が将来就きたい職業についてアンケートを取り,それらも含めて様々な職業を表す語彙を取り上げる。なお,第2時は,中学校英語科教員とのティーム・ティーチングによって進めている。

主な学習活動

(1)単元の指導計画(全3時間)

(2)本時の学習

目標

職業名やだれの夢かを当てる活動を通して,自分たちの夢について積極的に伝え合おうとする。

本時の展開

  1. 指導者のやり取りを聞いて職業を当てるビンゴ・ゲームをする。
  2. 本時のめあてを知る。
  3. 指導者が過去に就きたかった職業を当てる。
  4. 地域の中学生が将来の夢を語るビデオを視聴し,内容を理解する。
  5. Who am I?クイズをする。指導者が夢の職業に就いた児童の絵を提示し,その絵の描き主になりきって,なりたい理由を話すのを聞いて,それがどの友達かを当てる。
  6. 振り返りをする。

【指導事項と学習指導要領との関連】

小学校学習指導要領 第4章外国語活動 第2内容1「外国語を用いて積極的にコミュニケーションを図ることができるよう,次の事項について指導する。」の(1)「外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験すること。」,(3)に「言語を用いてコミュニケーションを図ることの 大切さを知ること。」,2「日本と外国の言語や文化について,体験的に理解を図ることができる よう,次の事項について指導する。」の(2)「日本と外国との生活,習慣,行事などの違いを知り, 多様なものの見方や考え方があることに気付くこと。」と,第3指導計画の作成と内容の取扱い2 (1)ア「外国語でのコミュニケーションを体験させる際には,児童の発達の段階を考慮した表現を 用い,児童にとって身近なコミュニケーションの場面を設定すること。」とを取り上げて指導するものである。

【言語活動の充実の工夫】

外国語活動において,各単元に設定されている使用表現等を使って,相手のことを知りたい,自 分のことを分かってほしいという活動を設定することが大切である。その際には,児童の発達や興味・関心を踏まえた題材を設定することが求められる。そこで,本単元では,6年生が卒業を間近に控えていることを踏まえ,卒業後の進路や将来就きたい職業,また身近な学級担任が昔どのような夢をもっていたのかを題材とした。

職業を表す語彙について,英語と日本語との共通点や相違点を知る

児童にクイズを通して紹介した職業を表す語を,語尾が teacher, baseball player, police officer など[ r]で終わる語と,pianist, florist, scientist など[ist]で終わる語とグループ分けして,そ れらの絵カードを黒板に貼りながら発音を聞かせ,児童に2グループの音の特徴に気付かせる。 このように英語には職業を表す語尾が[ r]や[ist]になることから,日本語にも,「教師」「牧師」 「消防士」「介護士」「漫画家」「小説家」など,同じような規則性があることに気付かせる。児童は,これらのことから言語の相違性だけでなく共通性や,言葉の成り立ちの面白さを楽しんでいた。

指導者が過去に就きたいと思ったことのある職業を当てる“Who am I? クイズ”

指導者の過去(小学校6年生時,中学校3年生時,高校3年生時) に就きたかった職業や,本校を卒業した中学生の就きたい職業について,学級担任と中学校英語科教員とのやり取りや,中学生のスピ ーチビデオを視聴して,類推させる。また,Who am I?クイズでは, 事前に各児童の将来就きたい職業とその理由とを描(書)かせておく。その資料をもとに,学級担任がある児童になりきって,将来就きたい職業をその理由とともに,中学校英語科教員の協力を得なが ら英語で紹介し,それがどの児童かを当てさせる。これらの活動の 題材はいずれも児童にとって身近な学級担任や友達であるからこそ, 児童は興味をもって話を聞き,答えていた。

夢宣言クイズ

代表児童が,自分の就きたい職業に関する絵やヒントを順に提示 しながら,自分の夢を友達に推測させる。この場合,就きたい理由 については,英語でなくても日本語や写真で表現してもよいことにする。自分の夢を友達の前で 宣言することや,友達の夢を聞いて励ましの気持ちを伝えることを通して,温かい人間関係づくりにつなげることができた。

これらの活動を通して,言葉を使ってコミュニケーションを図ることで,相手とかかわる楽しさ や,かかわることができた満足感を体験するとともに,言葉は相手との関係をよりよくするために あることに気付かせることができる。そして,このことがコミュニケーションを積極的に図ろうとする態度を育成することにつながる。

引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

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