3口の計算(算数 指導案)~【例】5-3+2

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目次

1 計算の意味や計算の仕方について具体物を用いて説明し合う事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。

添付ファイル

単元の目標

3口の数の加減や加減混合の場面の計算の意味を理解し,それらを用いることができる。

本時の目標

3口の数の加減混合の場面を一つの式に表したり,式から具体的な場面を読み取ったりしている。

本時の評価規準

【数学的な考え方】
3口の数の加法や減法の式を,具体的な場面に結びつけてとらえることができる。

本時の学習活動

指導計画における本時の位置づけ(全4時間)

  • 第1時 3口の数の加法の式(一つの式に表せることの理解)
  • 第2時 3口の数の減法の式(絵→問題作り→式)
  • 第3時 3口の数の加減混合の場面の式(式→問題作り)(本時 )
  • 第4時 3口の数の計算の仕方の習熟

【指導事例と学習指導要領との関連】

小学校学習指導要領・算数の第1学年では,内容「A数と計算」「(2)加法及び減法の意味につ いて理解し,それらを用いることができるようにする。ア 加法及び減法が用いられる場合につい て知ること。イ 1位数と1位数との加法及びその逆の減法の計算の仕方を考え,それらの計算が 確実にできること。」を示している。また,内容「D数量関係」「(1)加法及び減法が用いられる 場面を式に表したり,式を読み取ったりすることができるようにする。」を示している。また,「[算 数的活動]「(1)イ 計算の意味や計算の仕方を,具体物を用いたり,言葉,数,式,図を用いた りして表す活動」を示している。

具体物を用いて,計算の意味や計算の仕方を考え説明することが大切である。

算数においては,具体物や言葉,数,式,図を用いて表すことで,思考力・判断力・表現力を高めることが大切である。問題場面に合わせてブロックを動かすことで,場面がたし算かひき算かを 判断することができるようになる。算数科においては,ブロックを用いて計算の意味や仕方を説明 することも言語活動の一つと考える。本時においては,児童はブロックを動かすことで,3口の問 題場面が,たし算とひき算の混合の場面であることを理解し,式の答えの求め方を考える。

【言語活動の充実の工夫】

具体物を用いて自分の答えの求め方を言葉で伝え合う。(*1)

自力解決の後,隣同士,ブロックを動かしながら自分の答えの求め方を伝え合う言語活動を取り 入れた。言葉で伝え合うだけでなくブロックを動かすことをさせたので,ノートに書いた式になる わけを自然に説明することになった。また,ある児童は,自分の答えが正しいのか不安そうにして いたが,「答えが同じでよかったね。」「たしてからひくんだよね。」と確認し合うこともできた。

さらに全体発表の場でも,一つの式で表した児童と2つの式で表した児童それぞれについて,ブ ロックを用いて説明させた。このときの目的は,どちらも同じようにブロックを動かしていること を確認し,「お話が続いているから,一つの式にするとよい」ということを確認することである。

問題づくりに国語科で学習した「はじめに」などの順序を表す言葉を活用する。(*2)

加減混合の式から問題を作る活動では,児童から多様な場面が発表され,加減の根拠となる言葉 (乗る・降りる)に数多くふれる機会になった。算数の授業では「はじめに」などの言葉が書ける ことはねらいではない。それらを活用して,算数の内容である「式の意味を考えて,「食べた」「買 ってきた」などの加減の根拠となる言葉を用いて問題を作る」ことができたかどうかを評価するの である。そこで本実践においては,「初めに」「次に」などの言葉はワークシートに書いておき,そ の言葉が思い出せなくても問題作りができるように,また,これらの言葉をきっかけとして,順序 立てて問題作りができるようにしたのである。以下は,児童が考えた問題の例である。

引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

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