単位量当たりの大きさ(算数 指導案)

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目次

1.1 体験して感じたことを表現する事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。

添付ファイル

単元の目標

異種の2つの量の割合としてとらえられる数量について,その比べ方や表し方を理解し,それを用いることができる。

本時の目標

面積,人数が異なる場合の混み具合の比べ方や表し方を考えることができる。

本時の評価規準

【数学的な考え方】異種の二つの数量の割合としてとらえられる数量について,その比べ方や表し方を考えている。

主な学習活動

◎指導計画における本時の位置づけ(全14時間)

  • 第一次 平均(6時間)
  • 第二次 単位量当たりの大きさ(6時間 本時1/6)
  • 第三次 学習内容の定着とまとめ(2時間)

指導事例と学習指導要領との関連

小学校学習指導要領・算数の第5学年では,内容「B量と測定」「(4)異種の二つの量の割合と してとらえられる数量について,その比べ方や表し方を理解できるようにする。ア 単位量当たり の大きさについて知ること。」を示している。」

異種の二つの量の割合としてとらえられる量について,大きさを比べることを学習する。

異種の二つの量の割合としてとらえられる数量について比べる活動を通して,単位量当たりの大 きさで表すと比べることができることを学習する。例えば混み具合については,人数と面積の二つ の量の割合としてとらえられる。どういう場合に混んでいるといえるのか,混み具合とは何か。児 童は混み具合を実際の体験を通してとらえることから始める必要がある。そこで,本時においては 「人数が2倍で面積が2倍なら混み具合は変わらないこと」「面積が等しければ人数が多いほど混ん でいること」「人数が等しければ面積が小さいほど混んでいること」という混み具合の意味を体験的 にとらえさせ,それを言葉で表す活動を行った。そうすることで児童が混み具合とは何かについて 実感としてとらえられるからである。その後,より簡単な比べ方を考察する中で,1m当たりの人 数で比べるとよいことに気付いていくのである。

言語活動の充実の工夫

実際に混み具合を体験し,体験から感じ取ったことを言葉で表現することで理解を深める。(*1)

混み具合は,児童にとってなかなか理解しづらいと言われている。そこで本事例では,混み具合 について,児童が実感的に理解できるように,実際にどちらが混んでいるかについて体験すること とした。体験することを通して,どういう場合が混んでいるのかについて,言葉で表すことにより, 混み具合についての理解が深まると考えたからである。ここで,混み具合については,次の3つの点について理解させたい。「人数が2倍で,面積が2倍なら混み具合は変わらない。」「面積が同じなら,人数が多い方が混んでいる」「人数が同じなら,面積が小さい方が混んでいる。」そこで,こ のことが確認できる課題を作成した。

混み具合について,言葉で表したことを根拠に,比べ方を説明できるようにする。(*2)

アとエという人数と面積が異なる場合の比べ方について発表し話し合う活動を行った。児童は自力解決の段階では1つの考え方で比べる方法を思い付くのがやっとなので,この活動においては, 友達の意見から学ぶことを目的とした。このとき,比べるための式だけを見せて発表させるのではなく,なぜその式を立てたのか,その式によって何を求めようとしたのかなど,方法のポイントや 考え方についても発表させ,人数と枚数が異なる場合の混み具合の比べ方について,理解を深めていけるようにした。(以下は子どもの言葉。下線は体験からまとめた根拠になる言葉)

引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

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