面積(算数 指導案)

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目次

1.1 友達の考えを学び,隣同士で確認し合った後,よさを話し合う事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。

添付ファイル

単元の目標

 ・面積の意味について理解し,簡単な場合について面積を求めることができる。

本時の目標

長方形の面積などの既習事項を基に,長方形を組み合わせた図形の面積の求め方を考えることができる。

本時の学習活動

◎指導計画における本時の位置づけ(全10時間)

  • 第一次 面積の単位と測定(2時間)
  • 第二次 長方形と正方形の面積(3時間 本時3/3)
  • 第三次 大きな面積の単位(3時間)
  • 第四次 学習内容の定着とまとめ(2時間)

指導事例と学習指導要領との関連

小学校学習指導要領・算数の第4学年では,内容「B量と測定」「(1)面積について単位と測定 の意味を理解し,面積を計算によって求めることができるようにする。ア 面積の単位(平方センチメートル(cm2),平方メートル(m2),平方キロメートル(km2)について知ること。イ 正方 形及び長方形の面積の求め方を考えること。」を示している。また,「[算数的活動](1)イ 長方 形を組み合わせた図形の面積の求め方を,具体物を用いたり,言葉,数,式,図を用いたりして考 え,説明する活動」を示している。

算数においては,図や式に表す活動も言語活動として大切である。

算数科では,計算の仕方について,具体物を用いたり,言葉,数,式,図を用いたりして考える 活動を取り入れることで,筋道を立てて考える能力を高めることができる。本時においては,図形に線を書き入れることで,既習の面積の求め方を活用することができることに気付かせ,このこと を基に,面積の求め方を考えさせ,式を用いて説明する。

言語活動の充実の工夫

図と式を関連付けて分かりやすく説明させる。(*1)

本事例の学級の児童は説明が苦手で,説明するときに式を読むだけという児童が多い。そこで, 全体での話し合いの際,A児の説明のような式を読むだけの児童に対して「5×3=15というのは どの図形の面積であるのか図を指して下さい。」「図に1などの番号を書いて説明しよう。」などと 指示を出し,長方形の面積に1,2と番号を振らせて説明させるようにした。他の児童にも繰り返 し同じような説明をさせ,図に番号を振り,図と式を関連付けて説明することを練習させた。さら に,自力解決時のノートを振り返らせ,番号を付けさせて図と式を関連付けて説明できるように隣 同士で説明の練習をさせた。これらのことにより,その後の全体発表のときは,図と式を関連付けた説明ができるようになった。

考えを隣同士説明し合う活動を通して,それぞれの考え方の共通点や相違点を明らかにして,そ れぞれ考え方のよさに気付かせる。(*2)

本時において児童に理解させたい面積の求め方は以下の3通り(A,B,C)あるが,それらはすべての児童が自力解決のとき思い付くわけではない。そこで全体発表の場では,他の児童から自 分が思いつかなかった考えを学ぶことを目的とした。さらに全体発表の後に隣同士で説明し合う活 動を取り入れ,3通りの考えを理解しているかどうか確認の時間を取り入れた。再度,全体で,そ れぞれの考えのよさについて話し合う活動を行った。児童はそれぞれの方法をよく理解していたの で,「いつでも使える方法」「式の数が少なくて簡単に面積が求められる方法」「特別な図形にだけ 使える方法だが簡単に求められる方法」などのよさに気付かせることができた。

引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

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