集団での責任を果たす(道徳 指導案)

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目次

1.1 自分と異なる考えや思いに接することができるように工夫した事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。

添付ファイル

資料名

マネージャー 東京都道徳教育郷士資料集(第1集)

ねらいとする道徳的価値について

人間は社会的存在であり,家族という集団から始まり,学校や地域など,かかわりを拡充しながら生活していく中で,刺激を受けたり励まされたりしながら成長していく。また,その集団の目的達成のためにそれぞれが役割をもち,果たすことによってより自己実現を図る。一人一人が自分と集団が支え合 う関係であることを自覚し,主体的・積極的に行動することにより,集団は向上し,個々の人間的成長 も図ることができる。高学年では,様々な集団に所属しており,役割があるが,必ずしも自分の願いに適ったものばかりではない。集団の向上と自分の人間的成長のためにも,役割を自覚し,主体的に責任 を果たしていこうとする心情の高まりが大切なのである。

資料

野球は決してうまくはないが努力家の須崎君が,ある日,監督からマネージャーにならないかと言わ れる。苦悩,挫折,妥協など様々な気持ちの葛藤を乗り越えて,須崎君はマネージャーになることを決 意する。そして,最後は役割を前向きにとらえ,チームのために責任を果たした須崎君をチームのみんなが胴上げをする。須崎君の心を想像することでどんな役割でもそのことを自覚し,みんなのためにや るべきことを考えて主体的に責任を果たそうとする態度を育てたい。

本時の学習活動

【ねらい】集団における自分の役割を自覚し,主体的に責任を果たそうとする態度を育てる。

【指導事例と学習指導要領との関連】

小学校学習指導要領・道徳の第2内容の第5学年及び第6学年の「4-(3) 身近な集団に進んで参加し,自分の役割を自覚し,協力して主体的に責任を果たす。」に関する事例である。本事例は,集団における自分の役割を自覚し,主体的に責任を果たそうとする態度を育てることをねらいとして,道徳的 価値に対する感じ方や考え方,体験を交えながら話合いを深めるよう工夫したものである。

【言語活動の充実の工夫】

道徳の時間の学習は,中心的な資料が生かされ,児童の体験や資料に対する感じ方や考え方を交えな がら話合いを深めることが学習活動の中心となることが多い。その意味からも,道徳の時間における言 葉の役割はきわめて大きい。道徳の時間は,国語科で養われた能力を基本に,資料や体験などから感じたこと,考えたことをまとめ,発表し合ったり,討論や討議などにより意見の異なる人の考えに接し, 協同的に議論したり,意見をまとめたりする。

本時は,マネージャーとして自分の役割を遂行しようとする須崎君の気持ちや行為の動機などを考え る学習を行う。友達の考えを聞いたり,自分の考えを伝えたり,話し合ったりするなかで,集団におけ る役割の意義やそれを責任をもって行うことなどについて考えを深めていく。

このとき,児童の発言の背景にある思いや願いを児童自身が明確にできるようにするため,教師の適切な問い返しを行う。このことは,児童が道徳的価値を理解する上で極めて重要である。

○言語活動の実際 (展開2の概要)

引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

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