単元「面積」の指導案(間嶋哲先生)

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作成者: 間嶋哲さん

1 はじめに

単元「面積」は、面積の意味について理解し、正方形と長方形、それらの複合図形の面積を求められるようになることを目的としています。

本記事は、この単元を全10回の授業で行うという設定に基づき、到達目標や評価基準について丁寧に説明しているものです。「面積」の授業計画を立てる際などにご活用下さい。

また、具体的な指導案として、下記の指導計画の2限目にあたる授業の実践記事もあります。併せてご覧ください。

『単元「面積」の実践例(間嶋哲先生)』
http://edupedia.jp/entries/show/854
出典: http://bit.ly/TyqDaW

2 この単元の目標とする児童の姿

(1)数学的理解

—関心・意欲・態度

既習事項を使いながら課題について予想し、進んで自分の予想を確かめたり、伝えたりしようとしている。

—数学的な考え方

単位の考え(あるもののいくつ分)や、面積公式の意味(平面上の広さを1㎠のいくつ分で表すこと)や、複合図形の求積の仕方を説明することができる。

—表現・処理
 
正方形と長方形、それらの複合図形の面積を、測定したり計算したりして求めることができる。

—知識・理解
 
面積の普遍単位や、正方形と長方形の面積公式が分かる。
 
上記の数学的理解を以下の図のようにまとめることができる。A学力、B学力はそれぞれ、基礎学力、基礎・基本を指す。

(2)「豊かなかかわり」

  • 説明している友達に、付け足しをしたり、修正をしたりする。
  • 共通点や相違点を子ども自身の言葉で語ったり、それを修正しようとしたりする。
  • どの考えに一般性があるのか、その理由を話したり、それを修正しようとしたりする。

3 関連する既習内容と発展内容

 
これまで子どもは、前年度までに、長さやかさなどの概念について学習してきた。そこでは、量の測定の四段階(直接比較、間接比較、任意単位、普遍単位)を踏まえた指導がなされた。本単元で学習する広さも、同様な学習過程をとおして、その概念を身に付けていく。

 
本単元で扱う面積は、子どもにとって「広さ」の概念を初めて扱う単元である。そこで、同様の指導過程を踏んできた「量と測定」領域の学習を主にして述べる。
 
4月に行ったNRTと呼ばれる全国標準学力検査の結果によると、算数の全領域の偏差値平均は48.4であり、「量と測定」領域は、それをさらに下回っている。
 
4学年になってから、生きて働く(児童が主体的に学習に取り組む)算数的活動を充実させる必要があると考え、導入課題を工夫したり、子どもの習熟に合わせた課題を吟味したり、コンピュータを使って具体的なイメージ作りをしたりしてきた。しかし、単元「角」のワークテストでは、平均73点(期待得点80点)と、あまりよい結果とはいえなかった。
 
そこで、1学期に入ってからは、「三角形」の単元で頻繁に分度器を使わせたり、長さを正確に測るようにさせたりなど、基礎技能の習熟を繰り返し行うようにしてきた。その結果、ワークテストでは平均84点(期待得点80点)をとるまでになった。
 
授業では、1学期の6単元のうち、4単元を少人数指導の形態で進めた。そのうち、1単元は,単元の後半数時間を習熟度別編成にして進めた。その結果、話す機会も増え、素直な気付きを友達に広げようとする姿が少しずつ見られるようになってきた。
 
期待する「豊かなかかわり」の姿から考察すると、説明している友達に、付け足しをしたり、修正しようとしたりする子どもは少ない。これは、一つ一つの考えをその子ども自身の言葉で語らせていなかった点に原因がある。また、理由があいまいなまま結論だけを述べ、満足している子どももいる。これは、算数的活動を十分にさせたり、その結果を丹念にまとめさせたりしていなかった点に原因がある。

4 指導計画

5 編集後記

間嶋先生の実践を読み、ただ解法を与えるのではなく、まずは材料だけを与え、子どもたち自身に試行錯誤させることが重要なのであると思いました。
 
また、試行錯誤の結果得た自分だけの考えを言葉にして相手に伝えるというプロセスを踏むことは、彼らの理解をより深めるでしょう。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 陣内萌)

6 <講師プロフィール>

間嶋 哲(Mazima Akira)
1965年、新潟県に生まれる。新潟大学教育学部を卒業。
新潟県内の小学校で活躍後、文部科学省での1年間の研修を経て、現在、新潟市教育委員会学校支援指導主事。算数授業ICT研究会理事。全国算数授業研究会総務幹事
趣味は、海外旅行・外国語会話・スキー・ギター(フォークとクラシック)・読書・園芸・熱帯魚飼育など、多岐に渡る。
大学の卒業旅行を機に、旅行・外国語にはまり、旅行記を一冊出版したほどのエピソードを持つ。

●HP
間嶋哲のHPへようこそ… http://bit.ly/LzzKmJ

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