中学校におけるダンスの教えかた

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作成者: EDUPEDIA編集部 (Edupedia編集部)さん

1 文部科学省「ダンス指導のためのリーフレット」

このリーフレットについて

学習指導要領の改訂に伴い、平成24年度から中学校保健体育においてダンスが必修化されています。これを受けて、文部科学省はダンス教育が円滑に行われるために中学校保健体育科教員向けのリーフレットを作成しました。このリーフレットは、実際にダンスをしている写真などを交えながら、それぞれのダンスの特徴を紹介し、さらに教員がダンスの指導計画を立てる上での手引きとなっています。 本記事では文部科学省「ダンス指導のためのリーフレット」の全文を紹介します。

リーフレット本文

ダンス教育の〈理念〉

はじめに、ダンス教育の理念が示されています。ダンスは老若男女誰もが楽しめる身体活動であり、それによって仲間どうしのコミュニケーションを豊かにすることができます。

中学校のダンス教育では「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」のうち、1つ以上の内容を教えます。ここではさらに、各ダンスの特徴が説明されています。

「ダンスのQ&A」では、なぜダンスが必修化されたのか、年間にどの程度の時間を配当したらよいのか、初めてダンスの授業を担当する場合、何に留意したらよいか、などの疑問に対する答えが示されています。

「授業づくりの手だて」では、生徒が安心してダンスに取り組める環境づくりのヒントが掲載されています。キーワードや動画を用いてわかりやすく丁寧に説明することや、上手い下手にとらわれず生徒がお互いのよさを認め合える雰囲気づくりの必要性が述べられています。

創作ダンス

まず、学年に合わせた指導のねらい、表現・創作ダンスのテーマや表現の例が示されています。創作ダンスでは、多様なテーマから表したいイメージをとらえ、それを「はじめ—なか—おわり」という変化と起伏のある構成で表現します。初めてダンスをする生徒向けの導入の手だての紹介やQ&Aによって、生徒が体を動かさないために創作が止まることがないようにする工夫も示されています。


「単元の指導計画の展開例」では、創作ダンスをどのような計画の下に教えていくかについての例を見ることができます。また学習の流れや、「技能」「態度」「知識」「思考・判断」の4項目にしたがって、どのような内容を盛り込むべきかが説明されています。

「多様なテーマと題材や動きの例示」では、教える学年にあわせて、さまざまなテーマに対する体の動かし方がイラストや写真で紹介されています。展開例として、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を題材にした作品も挙げられています。

フォークダンス

はじめに学年ごとの指導のねらい、次にそれぞれの学年に合った日本の民踊・外国のフォークダンスの曲目例が挙げられています。初めて踊る生徒に対する導入の工夫として、自然に手をつないだり、簡単なステップを踏めるようになったりするためのゲームなどが紹介されています。Q&Aでは、一斉指導とグループ指導の使い分けや、発表の場(体育祭など)を設ける意義についてが取り上げられています。

「単元の指導計画の展開例」では、創作ダンスの場合と同様に、フォークダンスをどのような計画の下に教えていくかについての例を見ることができます。

「日本の民踊」では、福岡の炭坑節や高知のよさこい節など、日本の各地域に伝わる代表的な曲目が紹介されています。民踊の由来に加え、踊りかたや陣形のつくりかたなども説明されています。

「外国のフォークダンス」では、旧チェコスロバキアのドードレブスカ・ポルカやアメリカのヒンキー・ディーキー・パーリ・ブーなど世界の代表的なフォークダンスが紹介されています。動き方や隊形に加え、組み方やステップの例も示されています。

現代的なリズムのダンス

創作ダンス、フォークダンスと同じように、まず学年に合わせた指導のねらいが説明されています。またロックやヒップホップ、サンバなどのダンスのリズムや動きの例が紹介されています。初めて踊る生徒に対する導入の手だてとして、先生が生徒の中に入って一緒にリズムをとるやり方や、手拍子やスキップなど誰でもすぐにできる動きでリズムに乗る方法が挙げられています。Q&Aでは、生徒の動きが単調になったときの対応や、どんな音楽を用いたらよいのかが取り上げられています。

「単元の指導計画の展開例」では、現代的なリズムのダンスを、どのような計画のもとで教えていくのかについての例を見ることができます。


「リズムと動きの例示」では、教える学年に合わせて、どのような体の動かし方でリズムに乗ればよいのかがイラストや写真で紹介されています。シンコペーションやアフタービートを用いてリズムに変化を付ける方法や、「手拍子、両足とび、蹴る、回る、歩く」といった動作を用いて動きに変化を付ける方法が例示されています。

本記事の出展元であるリーフレットのpdfファイルは、文部科学省「新学習指導要領に基づく中学校向け『ダンス』リーフレットのページ( http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/jyujitsu/1306098.htm )よりダウンロードすることができます。

編集後記

ダンスの必修化にともない、どう指導したら良いのか戸惑う先生方も多いことと思います。このリーフレットはダンスの特徴を紹介するだけでなく、Q&Aや指導計画の展開例などを掲載することでタイトルの通り「ダンスの教えかた」に特化しており、非常に参考になると思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 杉山昂平)

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