電子黒板を使って「調べて、まとめて、読み合おう」(港区立青山小学校)

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作成者: 港区立青山小学校さん

1 はじめに

本授業は、2012年2月24日に東京都港区立青山小学校において行われた研究発表会、「生きてはたらく活用力を育む教育課程の創造」における、高橋啓子(たかはしけいこ)先生のICTを活用した授業実践です。
港区立青山小学校HP http://www1.r4.rosenet.jp/aoyama-ea/

2 授業について

目標

  • ことわざや故事成語の意味を知り、使うことができる。
  • 書くことを決めて必要な事柄を調べ、必要に応じて要約や引用をしながら文章を書くことができる。
  • 書いたものを発表し合い、書き手の考えの明確さなどについて意見を伝え合うことができる。

評価規準

◯国語への関心・意欲・態度

  • ことわざに関心をもち、進んで意味を調べたり、調べたことを基に文章を書いたりしようとしている。

◯書く力

  • 「ことわざブック」を作るために必要な情報を集めている。
  • 自分の考えが明確になるように、段落相互の関係に注意して文章を書いている。
  • 書いた「ことわざブック」を紹介し合い、自分と友達の考えや書き方を比べている。

◯読む力

  • 目的に合う本を選んで読んでいる。
  • 目的や必要に応じて要約や引用をしている。

◯言語についての知識・理解・技能

  • ことわざや故事成語の意味を理解し、使っている。
  • 辞書を活用して語の意味を理解し、表現するための語を増やしている。

単元について

本単元では、資料を参照して「説明」し、また、「解釈」も行うという活動を設定している。「説明」では、十分に資料を読み、正しい情報を読み手に提供することが大切である。「解釈」では、自由な発想で自分の思いを伝えることが可能である。

自分なりの視点をもって「ことわざブック」を作る活動をすることで、「説明する力」と「解釈する力」の両方を伸ばすことができる。作成する過程で、ことわざや故事成語の成り立ちや使われ方を辞書などで調べてその意味を理解し、調べたことを引用したり要約したりしながら分かりやすく説明するとともに、自分の考えを伝える力が身に付くようにしたい。

また、作成途中にも作成後にも友達と交流する活動を設定し、学びを広げたり深めたりできるようにもしたい。

本単元の学習を通して伸ばしたい「カードに書いて分類する」「引用する」「編集する」力は、他教科の学習でも生かせる力である。

生きてはたらく活用力を育む指導

(1)学習指導要領との関連と活用力

小学校学習指導要領・国語の第3学年及び第4学年「B書くこと」の指導事項「(1)イ 文章全体における段落の役割を理解し、自分の考えが明確になるように、段落相互の関係などに注意して文章を構成すること」と「(1)カ 書いたものを発表し合い、書き手の考えの明確さなどについて意見を述べ合うこと」を主に取り上げて指導するものである。

書く力を伸ばすために、「C読むこと」における「引用したり要約したりすること」や、「伝統的な言語文化に関する事項」の「ことわざや故事成語などの意味を知り使うこと」も関わってくる。

 書くために必要な情報を集め、それを整理し、自分の考えが明確なるような構成・記述をする力を付けるために、「ことわざブック」を作成するという活動を設定する。自分なりの視点に沿って調べたことを分解・整理し、引用したり要約したりしながら文章を書いたり、自分と友達の書き方や考えを比べたりすることが、集めた情報を分析・評価し、自分の考えを表現する力に結び付くと考える。

(2)児童の実態

国語の学習で、書くことが課題になると、児童は、「優しい」「楽しい」「すごい」等の言葉を用いて1文で終わらせてしまうという実態があった。そこで、接続語を用いて、 順序立てる、根拠をはっきりさせる、方法を考えるなどして、考えを進めたり広げたりしていくことを指導してきた。
 また、説明文における筆者の考え、物語文における登場人物の気持ちの読み取りを基に自分の考えをもてるように、読み方の指導を書き方の指導につなげるようにもしてきた。その結果、接続語を使って文と文のつながりを考えながら自分の考えを書ける児童が増えてきた。
 また、既習の何をどのように使って考えるのかということを明確にし、学び方を学べるような学習展開を目指してきた。そのことにより、「学んだことを使う」という意識を徐々にもてるようになってきている。

(3)思考を生かす情報活用・言語活動の展開の工夫

①デジタル教科書の活用

ことわざの分類や「ことわざブック」の作り方について理解する段階では、デジタル教科書を使用する。視聴覚機器の活用は児童に興味関心をもたせるために効果的であると考える。また、画面の動きに注目させることができるので、分類の観点や「ことわざブック」を作る手順を理解しやすいとも考える。

②個に応じた課題解決の過程と指導

自分でことわざや故事成語を調べたり分類したりする段階、及び編集して「ことわざブック」の形にまとめていく段階では、情報を分析・評価する力を育てるため、児童がそれぞれ自分なりの学習の進め方を考えて取り組めるようにする。

自分が作る「ことわざブック」について視点を明確にし見通しをもって学習を進めるとともに、調べたことを説明したり自分の考えを伝える文章が書いたりできるように、ワークシートや分類カードの工夫をする。ことわざ辞典、国語辞典等も必要に応じて使えるようにする。

また、視点が明確でない、報告する文章が書き進められない等支援が必要な児童には、これまでに学習したことをどのように生かすかを示せるように文章の組み立て方の例示等を準備しておく。

③考えの学び合い

自分の考えを確かめたり広げたりする段階では、友達と交流する活動を取り入れる。相手が自分の文章を読んで説明や考えを正しくとらえてくれるかどうかで、自分の報告文が相手に伝わりやすいものであったかを確かめることができる。
また、自分が思いつかなかった視点や考えを友達から学び、自分の学びを広げることもできると考える。

単元の指導計画

本時の指導(6/11時)

(1)目標

視点を基に書きためたカードを整理し、自分の考えが伝わるように「ことわざブック」1ページの構成を書き表すことができる。

(2)展開

教科書を音読すると同時に、電子教科書を皆で見ることにより、よりスムーズな確認が出来ていました。

児童それぞれが、本時までの学習を生かし、ことわざブックの作成を進めていました。

編集後記

グループ活動などの際に、どの児童も積極的に発言しているのが大変印象的でした。また、授業開始前に先生が児童にことわざのクイズを出していたのですが、難しい問題にも次々と答えが上がっていました。今回の学習を通して、確実にことわざの知識を身につけることが出来ている様子が伺えました。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 菊池 信太朗)

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