学期初めの学級経営リスタート

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目次

1.1 再スタートの好機に

どの教師も学年当初(1学期)にはいろいろと方策を打ち出し、ルールを設定していきます。ところが、学期初めは忙しく、準備が整わないままバタバタとスタートしがちです。

「学期初めが学級にリセットをかけるチャンス」です。子ども達は前の学期にあったことを忘れかけているし、長期の休業で頭の中がぼんやりしている状態です。学期初めにしっかりネジを巻き、

  1. 子どものぼんやりした状態を立てなおす
  2. 短時間でいいので、前の学期の大切なルールを押さえ、思い出させる。
  3. 新学期の新しいルールを付け加える。

事を試みてください。もし、学期初めでなくても、大きな行事が終わった後、何かトラブルが続いて学級の雰囲気を変えたい時など、機を見てリスタートを投げかけてください。

1.2 チェック表の主旨

そこで、2学期、3学期の再スタート時に、学級経営上で意識したい点のチェック表を作成しました。

経験は意図的、計画的、自覚化されて、真の実力となる

教師としての自分をメタ認知する道具として使用したり、やベテラン教師が若手の先生との交流に利用できるといいですね。チェック項目の内容は、至極、当たり前のことですが、意外と意識できていないものです。

意識した実践と無意識の実践では、子どもの育つ力が大きく異なります。チェックすることで、普段の自分自身の意識や学級指導の状況について、リフレクションをする機会になるとよいと思います。具体的な取り組みの中からきっと問題解決へのヒントが見つかると思います。

1.3 チェック項目

※下記の項目は、「学期初めの学級経営チェック表」として、ワードファイルも添付しているので、ご活用ください。

添付ファイル

~ 2・3学期のリスタート(小学校編)~

  • 学級のルールを「再確認」し、先生も含め、「誰も」が、「無理なく」守れるものになっているか。
  • 日直や当番等の具体的な動きを「再確認」し、「自主的」に動ける「手立て」があるか。
  • 学級全体での「遊び」や「ふれあい活動」があるか。
  • 小さなトラブルを当事者の子どもだけで収束させず、「一般化」して、「学級全体」で考えているか。
  • 指示や注意は「丁寧」、「短く」、「明確」か。
  • 教師の話は「短く」、「具体的」を意識しているか。

~ 2・3学期のリスタート(中学校編)~

  • クラス目標と学年末の姿を「再確認」しているか。
  • 学校のルールや日直や当番等の具体的な動きを「再確認」し、「主体的に動く」働きかけをしているか。
  • 小さなトラブルを当事者の生徒だけで収束させず、「一般化」して「学級全体」で考えさせているか。
  • 指示や注意は終始一貫、言行一致しているか。
  • 教師の話は「短く」、「具体的」を意識しているか。
  • 学級に笑いがあり、支持的な雰囲気(言動)を生み出しているか。
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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • リセット、リスタート。
    学期の変わり目、年度の変わり目は、仕切り直しのチャンスですね。
    共感いたします!

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