職人技に触れてみよう! 伝統技術宮大工編④過去からの手紙

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作成者: EDUPEDIA編集部 (Edupedia編集部)さん

1 1.はじめに

本記事は文部科学省から許可を得て、文部科学省動画チャンネル上の「文化財のプロフェッショナル」を掲載させていただいております。以下のURLとあわせてご覧ください。
http://www.youtube.com/playlist?list=PL76F2B447B13008E4

また本記事は「職人技に触れてみよう! 伝統技術宮大工編」の一部です。全記事を見ていただいた方が活用しやすいと思われます。こちらもご覧いただけると幸いです。

職人技に触れてみよう! 伝統技術宮大工編 まとめのページ
http://edupedia.jp/entries/show/1052

2 2.概要

江戸時代の大工が遺したわずかな暗号を読み解く様子と宮大工の西澤さんが考える文化財の魅力を紹介します。本記事と並行して下の動画を鑑賞されることをおすすめします。

宮大工の挑戦VOL3過去からの手紙

3 3.江戸時代の大工が遺したわずかな暗号を読み解く(0:00~0:22)

調査や実測が済んだパーツは修復されていきます。しかし、謎の残る部分に適切な答えを出さないと修復作業を大きく前進させることはできません各部材から構造を読み解くカギを探しだす必要があります。

何を調べているのですか(2:07~5:49)

大工の棟梁さんがつけた墨(仕事をするための印、例えば穴を掘るべき場所など)をもう一度辿っています。ただ、消えてしまっているのもあるので分かりません。とはいえ、消え残ったのを頼りにどういう風に考えて(どういう法則で)墨を作ったのか解明していかねばなりません。ちょっとしかヒントがなく、パズルみたいな仕事なのです。

道具

この墨は煤煙(ばいえん)といって、松の木を燃やして出た煙を集めた粉を練って作った硯(すずり)で作った墨に膠(にかわ)を加えたものです。いまの万年筆やインクと違い、何百年経っても残ります。聖徳太子の時代からあり、未だに大工さんはこの墨を使っています。これ以上の道具がいまだに見出せないため、千年以上変わっていないのです。

※膠(にかわ)とは、動物の皮膚や骨、腱などの結合組織の主成分であるコラーゲンに熱を加え、抽出したものです。

4 4.文化財の魅力(5:50~9:05)

こういう修理は500年前に棟梁が建物を作るときに込めた思いが、解体することで(残っている墨の跡などが見えるため)目に見える形になります。つまり、500年前の手紙が今ようやく開封されたような感じです。今まで誰の目にも触れなかったものが、初めて自分の目に触れ、それによってその棟梁が考えていたことを辿っているのです。ある意味で間接的な意思の交流であり、そこにロマンを感じ、面白さを感じます。また、ストーリー(推論)を立て、それを立証する証拠を探すことは、新たな発見があり、胸がわくわくします。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 井上頌美)

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