1 ほめることは難しい
ほめて育てることは大事だと思います。上手にほめることができる教師もいれば、口下手だったり、アンチテーゼが強かったりしてあまり上手くはほめられない教師もいます。私は、後者です。
ほめる言葉がわざとらしく、上滑りしてしまう場合もありますし、何をほめていいのか考えているうちに、欠点の方をどんどん思いついてしまうというような自分の性向は、そんなに簡単には治らないように感じます。上手にほめて、子どもをのせて、伸ばすことができる教師を羨ましいと思います。
ほめることが苦手な方だけではなく、上手にほめることができる人にも役立ついい方法があります。
ほめるパターン・形を作ることです。「ほめる」という行為を忘れやすい自分に対する「備忘」のためでもあります。
2 ほめるタイミングを設定しておく
折に触れてほめることができればいいのですが、それができない人はほめるタイミングを自分の中で設定しておきましょう。それでも忘れる人は、終わりの会名でに「今日のピッカリさん」などの名前をつけたコーナーを作っておいてもいいかもしれません。「ほめ言葉のシャワー」の取り組みをしているのであれば、その時に教師も参加するとしておくのもいいですね。
3 記録と掲示
ほめた事を、記録していくのも有効です。
ほめたことを、自分で、あるいは係りの子どもに記録させて掲示していきます。記録・掲示することによって、「ほめる」方向に意識が向き、ほめるのを忘れていたことを思い出して言葉にすることができます。掲示するのが難しければ、ノートや日番日誌に記録しておくのも良いと思います。
4 記録と掲示
ほめた内容まで記録することが億劫であれば、単に印をつけるだけでも良いと思います。シールやチェック表で記録すると同時に掲示もしておくといいでしょう。単なるグラフでもいいでしょうし、シールを張ったグラフでもいいですし、木の絵を描いたものに、花・葉または花丸マークをつけるのもいいでしょう。
私は最近は「ビー玉貯金」をしています。立体的ですし、ビー玉がきれいだということもあります。上限は5個で、何かいいことがあった時に入れるようにしています。
下のように、黒板中央の上に置いて、目立つようにしています。
500mLのペットボトルに釣り糸をつけて落下防止をし、中には百円均一で買ってきたビー玉をつめています。全部で420円程度でできてしまいます。
「今日のバスケットボールは全員にパスが回っているチームが多かったね。いいチーム作りができているよ」
「掃除のとき、山本さんが乱れていたぞうきんをきれいにかけなおしてくれていたよ」
等々、ほめ言葉といっしょにビー玉を入れていきます。
5 目当てを達成した時に
善行を金品やほうびで釣るのは良くないという批判もありますが、私は記録がある程度溜まった時には、ごほうびでイベントを開催します。ビー玉であれば、ペットボトルいっぱいになった時です。例えば、ドッジボール大会、トランプ大会、1週間宿題なし、屋上で給食・・・・成長し、ほめられた結果、何か楽しい気持ちになるイベントをやることで、クラス全体に前向きなムードが生まれるようになってきます。
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