「宝探し」をバージョンアップ

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1 宝探しって、面白いのかなあ?

学級会で「お楽しみ会や集会でやりたい事」を子ども達が発言する時、「宝探し」があがってくることがあります。子ども達はけっこう好きなようです。大人の私からすると、なんでこんな他愛もない遊びが面白いのか、理解しがたいものがあります。小学生がやると、宝が分かりきった場所に隠されてしまうことが多いし、あっという間に見つけられてしまうために、30人が探すメンバーだとすると、5人ぐらいが1つも見つからないというちょっと悲しいケースもあります。また、たくさん宝をゲットした者も、「(たくさん探した人に)拍手をして下さい」で終わってしまい、誰が何を得したのだか、今一つ分かりません。そして1つも見つけられなかった子どもには、残念な感じが残ってしまいます。

2 ルールの追加を

さて、そこで、宝探しがより緊迫した楽しいゲームになるように運営方法・ルールをもう少し工夫して考えました。学年に応じて、複雑なルールが可能になると思います。ひとつも見つけられなかった子どもが出ないように考えています。全部を実現してもいいし、部分的に採用してもいいのではないかと思います。是非、お試しを。

  1. 運営スタッフを選出する。・・・何となく学級会係の誰かが運営するのではなく、きちんとスタッフを作り、「宝さがし委員会」みたいな名前をつけて検討をスタートします。
  2. スタッフが提案をする。・・・ルールや方法をみんなに提案させます。
  3. 宝はたくさん作る。・・・探すメンバーの3倍ぐらいは作っていいのでは? たくさん作るために、ミニ折り紙のようなものに書いて、それを4つにたたんで、開封できないようにセロテープで止めておくのもいいかもしれませんね。
  4. 宝は、数種類作る。・・・例えば、3種類(以降、3種類を前提に書きます。5種類ぐらいが適量でしょう)の絵を書いておけば、面白いでしょう。
  5. 宝には、点数をつける。・・・例えば、3種類の宝があれば、1点、2点、3点と傾斜配点をしておきます。
  6. レアなお宝を作る。・・・例えば、レアなお宝を3枚だけ作り、5点にしておくとか。
  7. シークレットなお宝、「シークレットカード」を作る・・・例えば、点数は書かずに後ほど発表ということにして、7点とか、マイナス5点とかにする。「教室の席が隣の人に一番いい宝をあげる」なども、面白いかも。「罰ゲーム」なんかも面白いかも。
  8. 宝は小さい絵を描いて画用紙にコピーする・・・たくさんの宝を量産します。
  9. 同じ種類の宝を見つけた場合は、同じ場所にすぐに隠す。・・・10番とあわせて、乱獲防止です。
  10. 3種類揃えば終わり・・・数人がたくさんの宝を取ると宝が品切れになるので、3種類の宝を取った時点で終わりにし、終わった子ども達は終わった順に並ばせて待機します。
  11. 時間制限をつける・・・10分ぐらいが適量です。
  12. 集計。・・・タイムオーバーになった時点で得点を集計させます。シークレットカードの内容を発表します。「そのシークレットカードは10点です」などというカードを作っておけば、決まった順位が逆転する場合も。
  13. 合計点数の最下位から5人は罰ゲーム・・・何か、楽しい罰ゲームをして終わりましょう。こういうことも、楽しみの一つとして、ボケを身につけるのも大事です。時々、極端に罰ゲームを嫌がる子どもがいます。ですから、あまりキツイ罰ゲームは避けましょう。
  14. カードをきちんと作っておけば、連絡帳やポートフォリオ的なノート等に記念に貼らせておいてもいいのでは。
  15. 出発時にジャンケンで勝った人から出発できる。・・・「2人組」や「お宝委員会の人VS 全員」などでジャンケンをして、勝った人から出発できます。1人が一気に集める事を防ぎます。
  16. 1枚ゲットするたびに本部に戻ってジャンケン。・・・これも、1人が一気に集めることを防ぎます。本部で先生やお宝委員会の人とジャンケンをして、勝ったらお宝カードにチェックを入れてもらって、もう1枚取りに行けます。引き分けと負けは、ジャンケンの列の一番後ろに並び直しです。
  17. シークレットなお宝の中に、「同じお宝をゲットした人とジャンケンをして、勝った方が相手のカードを貰えます」といったルールを作っておくのも面白いですね。

宝探しは教室よりも、広い運動場でやるのが面白いと思います。隠す範囲は、「校舎内にはありません。そして、校舎についている大時計が見える場所です。」などと限定しておけば、校舎内や校舎裏にまで入りこんでしまう子どもがいなくなります。
適宜、上に書いてあるようなことをアレンジして、楽しんでください。

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