目次
1 はじめに
この記事は、特別支援教育わくわく教材(http://kyozaisupport.com/index.html)をもとに作成しています。
数字の理解につまずきを覚える子どもは、数と数字の認知が難しいことがあります。記号としての数字を、具体物のイラストを使って1つずつ、丁寧に一致させるという学習過程を支援する教材をご紹介します。
2 数のマッチングとは?
障害を持つ子ども達のための自立活動を支援する教材のひとつで、イラストの数と数字を合わせていきます。数の学習教材としても使えます。具体的なイラストの数と数字を合わせることで、数の意味を理解することの助けにもなると思われます。
3 数のマッチングのねらい
障がいの重さや種類により、この活動のねらいや難易度が変わります。具体的には、下記のようなねらいが考えられますので、子どもに合わせてねらいを決め、行うとよいでしょう。
- 視点を定めることができます。
- 数の学習として使えます。
- 数え(数唱)の学習になります。
- 自分一人で行える課題(自立課題)ならば、「自分で行うことができた」という自信をもつことができます。
- カードを指先でもち、もうひとつのカードに合わせることで、手指の運動になります。
4 数のマッチングを支援する教材
教材の特徴
障害をもつ子ども達のための、数のマッチング教材です。果物などのイラストカードと数字カードを合わせる教材です。
教材を使ってみて
数字を理解することは、特別支援の対象の子どもには難しいことです。視覚教材としてのイラストは、鮮やかでとても興味を示します。イラストを見て話すなど言葉の学習にもなります。
教材作成について
用意するのもの
- 下記からダウンロードした「マッチング教材」
- はさみ又はカッター
- 厚めの用紙もしくはラミネーター
- マジックテープ
- ファイル
教材の作り方
- 「イラスト 数字」を印刷します。
- はさみ又はカッターで各「イラスト」とイラストの数字をそれぞれ切ります。
- ラミネート加工をします。(厚めの用紙に印刷をした場合ラミネート加工をしなくてもよいです。)
- 各「イラスト」と各「数字」にファスナーテープを切って貼ります。
- ファイルなどにもファスナーテープを貼って出来上がりです。
教材ダウンロード
5 編集後記
数字は簡単に見えて、意外と複雑な構成要素を持ち合わせているのではないかと思います。私自身も数の認知が難しい子どもと一緒にこの教材に取り組みました。記号として数字だけを提示されるより、具体物で数と数字を一致させるこの実践は、子どもも興味を示して学習を続けることができました。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 佐藤睦)
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