わり算の指導のポイント(はなまるサポート)

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目次

1 概要

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧より転載しています。
実践の続き(無料)は最下部のURLからご覧ください。
また、以下より実践をPDFでダウンロードできます。
添付ファイル

(1)わり算の指導に向けて

ほとんどの教科書の指導計画では、5月ぐらいから「わり算」の指導が始まります。
わり算は子どもたちにとっては、全く新しい分野です。同時につまずきやすい単元でもあります。そこで、指導する私たちが、まずわり算について十分な理解が必要になります。
(初等教育研究所 山﨑 憲)

(2)「等分除」「包含除」の指導について

多くの教科書の問題は、次のようにして始まります。
{Aのようなわり算を「等分除」、Bのようなわり算を「包含除」と言います。

A:クッキーが12こあります。3人に同じように分けるには、1人分は何こになりますか。

B:15本のお花があります。5本ずつで花たばをつくると、何たばできますか。

これらの問題を、既習事項や素地的な経験を用いてまず児童自身に自力解決させるのです。
素地的な経験としては、具体物や絵、図などで分ける、配る作業をイメージしながらノートに書いていく。
既習事項としては、かけ算九九を何とか利用しようとする。また、同数累加や同数累減により求めようとする。
後者2つはいずれも式化しようとする望ましい行動です。

(3)答えが出たら

ここで、答えがでたので、「このような計算をこのような式に書き、わり算と言います。」と言って
Aの場合は12÷3=4
Bの場合は15÷5=3のように教えます。
「割られる数」「割る数」の用語も教えます。
そして、次に、式表示しようとした子どもたちの活動を価値づけるのです。
ここからが子どもの思考を大切にする大事な指導場面です。

(4)着目・想起への工夫

これらはいずれも題意を的確に捉え、既習事項を利用して解決しようとしているのです。
そこで、同数累加に着目させ、このようなやり方で表す方法・かけ算を想起させます。

(5)まとめ

AやBのような計算を、「わり算」と言います。
わり算の式は、
A 12÷3
B 15÷5
のように書いて、答えはかけ算九九の「割る数」の段を思い出して求めます。

実践の続き

続きは以下のURLよりご覧下さい。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2011/5/2/3.php

2 実践者紹介

山﨑憲
元東京都算数教育研究会会長。
「小学校時代から現在までで,今が最も算数がすき」と,小学校退職後も算数教育に没頭し,現職時代に引き続き年に数回研究授業も試みている。
現在東京学芸大学講師として初等算数科教育法を担当。
またボランティアとして東村山市算数教室を開催し算数好きの子どもの育成を目指している。

3 サービス紹介

教育同人社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしています。また、不明点や疑問点などを無料で相談できます。
http://www.djn.co.jp/support/

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 寺島和宏)

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