47都道府県 指導のポイント ―楽しみながら学習し、確実な知識の定着を!―(はなまるサポート)

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目次

1 概要

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧より転載しています。
実践の続き(無料)は最下部のURLからご覧ください。
また、以下より実践をPDFでダウンロードできます。
添付ファイル
都道府県名に関しては、下記の記事も是非ご参照ください。
繰り返し 県名・県庁所在地名テスト【教材】

2 はじめに

47都道府県は、社会科の学習の最も基礎のなる知識として、日本で暮らしていくものの常識として、どの子にもしっかりと定着させたい知識です。

私は4年生を受け持つと、3学期に必ず都道府県を覚えることを課題にしてきました。必ず覚える課題として教科書にあったわけではありませんが、地図指導の一環として、5年生の社会科学習の準備として取り組ませていました。地図帳を見ながら白地図に県名を記入したり、地方別の名前を記入したりしていく活動です。白地図の塗り方も(周りはしっかり中はとても薄く、隣同士の県は同色にしない等)合わせて指導しました。しかし、前回の学習指導要領に都道府県を覚えることという記述がなかったため、確実に覚えさせる時間をとらないまま過ぎてしまうことも多々あったようです。私としては、記述があってもなくても当然「教える」、当然小学生のうちに「覚える」と思っていたのですが…。

3 (1)学習指導要領改訂(平成20年3月)の主旨より

小学校学習指導要領解説社会編には、改善の基本方針、改善の具体的事項が示されています。都道府県を扱うことにつながる部分の抜粋です。

ということで、4年生が学ぶ現社会科の教科書には、どの教科書にも47都道府県名のある日本地図が記載されています。とにかく、現指導要領は、47都道府県の名称と位置をどの子にも身に付けさせることを強く要求しています。

4 (2)教科書や身の回りの資料をもとに楽しくできる活動を考えよう

ここでは、教科書、ワークテストの付録、簡単にできる活動例を紹介します。それらをもとに、自分で一番ピタッと来るものを真似したりアレンジしたりして楽しくなりそうな活動を準備してください。

① 教科書ではどのように扱われているか

紹介するのは、次の4社の教科書3・4年の下巻です。

② ワークテストの付録を使って

市販のテストの付録にも活用できるものがあれば、学習時間あるいは家庭学習等でタイミングよく活用することをお勧めします。

<教育同人社4年社会テスト上巻に付属しているもの>

③ 簡単にできる活動例

教科書や地図帳、身近にある教材をヒントに様々な活動が考えられます。2時間程度で出来る活動で、掲示物やゲームの材料として残るような活動をしておくと、繰り返し学習するのに役立ちます。

<活動例1—カードにキーワードを書いて紹介し合う活動>

この活動は、あまり時間をかけずに出来る活動です。

i カードに紹介したい県のキーワードをいくつか書く。
ii キーワードを中心に紹介できるように準備する。

<活動例2—かるたを作り楽しみながら覚える活動>

この活動も、2時間程度ででき、後あと繰り返し出来る活動です。

i 字札と絵札は違う色の色画用紙を使うとよい。
ii グループで一セット(字札、絵札47枚ずつ)作れば、交換して活動できる。
iii 地図帳の土地利用や自然の様子、統計のページをよく見つめ、かかれていることをヒントに字札の文字を考える。都道府県名は最後に書くとよい。
iv 絵札に選んだ都道府県の形は必ず描くようにすると、形に親しむ機会が増える。

5 実践の続き

続きは以下のURLよりご覧下さい。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2012/12/4/4.php

6 実践者紹介

初等教育研究所 加藤 良子

元公立小学校教諭、23年3月末で退職。
38年間に4区5校で勤務する。各区で社会科部に所属。
地域教材を開発して、各学校で実践してきた。
趣味は、江戸の歴史や文化に親しむこと。月に数回、江戸東京博物館で展示ガイドボランティアをしている。

7 サービス紹介

教育同人社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしています。また、不明点や疑問点などを無料で相談できます。
http://www.djn.co.jp/support/
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 薗田誠也)

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