1 概要
この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧の実践を転載しています。
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また、以下のURLから実践がPDFでダウンロードできます。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2011/12/1/plan.pdf
2 はじめに
本記事は小学校4年生以上を対象とした、「短歌」を楽しんで学ぶことができる取り組みを紹介しています。ゲーム要素を取り入れた活動を行うことで、難しい百人一首も壁を作ることなく楽しんで学ぶことができます。
3 概要
『伝統的な言語文化に慣れ親しむ学習』が、工夫をしながら取り組まれていることだろう。
さて、今回は、4学年での指導として百人一首について考えてみたい。
中学年の指導事項として、次のことが挙げられている。
- 優しい文語調の短歌や俳句について,情景を思い浮かべたり、リズムを感じ取りながら音読や暗唱をしたりすること。
- 長い間使われてきたことわざや慣用句、故事成語などの意味を知り、使うこと
で、生きる力の糧を得る。
中学生で古典を学んだとき、文語調の言葉が難しい上に、文法や解釈が中心で、楽しめなかった経験をだれも苦い思い出としてもっている。受験に必要な知識が先行して国語嫌いをつくっていたともいえる。
先人の知恵や生き方を学ぶ古典の学習と言語の学習としての指導で、『楽しむ』ことを考えた指導を考えたいものである。ゲーム的手法を取り入れた『カルタ遊び』に挑戦してはどうだろうか。
書店には様々なカルタが売られている。ことばカルタ・昔話カルタ・犬棒カルタ・ことわざカルタ・慣用句カルタ・百人一首など色鮮やかに彩色され、子供たちが興味を示すだろう。
そこで、『百人一首大会をしよう!』という単元で、導入を学校でし、その後は、年末、年始には家庭で家族と一緒にカルタ遊びをする。新年度が始まったら、『百人一首大会』をする計画はどうだろう。
4 百人一首大会
百人一首について
和歌は、文語調のリズムがあり、言葉の美しい響きがある。音読をすることで美しい響きやリズムを体で感じ取ることができる。そして、さらに想像をふくらませることができる。
和歌は五・七・五・七・七の三十一文字でできている。和歌には、上の句(五・七・五)と下の句(七・七)がある。
百人一首大会のやり方
では、次に百人一首の遊び方について説明する。
『散らし取り(お散らし)』は古くから行われた遊び方の一つで、あまり競争意識は働かない。ただし大人数で同時に遊ぶためには都合のいい遊び方で、かつてのかるた会などではたいていこの方法に片寄っていた。
散らし取りに限らず、江戸時代までは読み手は作者の名前から順に読み上げ、上の句が終わったところで読むことをやめるのが普通であったようだ。しかし、現在では作者名を省き、最後まで読んでしまう。なかなか取り手が取れない場合には下の句を繰り返すようにする。
実践の続き
続きははなまるサポート本サイトでご覧下さい。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2011/12/1/1.php
5 実践者紹介
初等教育研究所
福本 菊江 プロフィール
「美しい日本語を話す日本人の育成」を目指して、国語教育に携わってきた。
「授業は教師の命である」の信念のもと、理論と実践の統一を目指している。
東京都小学校国語研究会や全国小学校国語研究会で、全国の先生方と継続的に研究を続けている。
殊に、音声言語の指導の重要性を強調している。
現在は、初等教育研究所で国語科の担当である。
6 サービス紹介
同社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしたり、不明点や疑問点などを無料で相談できたりします。
http://www.djn.co.jp/support/
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 阿部由和)
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