食べてみたいな!こんな給食(中村健一先生)

26
目次

1 はじめに

この記事は、2013年9月21日の朝日新聞の連載記事「花まる先生」で紹介されたものです。
山口県岩国市立平田小学校の中村健一先生の実践です。
http://www.asahi.com/edu/articles/TKY201309210144.html
(無料会員登録をしていただければ全文をご覧になれます) 

「食べてみたい給食」がテーマの、楽しくスピーチをする授業です。

2 実践内容 

単元名 

食べてみたいな!こんな給食(特設)

(1)主眼 

絵を指さしながら話すことができる。

(2)準備 

食べてみたい給食の絵、スピーチ原稿(児童)、スピーチ審査用紙(人数分)

3 学習過程

前回の授業までに、スピーチ原稿が完成していることを前提としています。

※下記の原稿用紙がダウンロードできるリンク先を、本記事の最後に載せています。

(1)スピーチコンテストの審査ポイントを聞く。

  • 審査ポイントを明示することで、スピーチの技能を意識させる。

 ※審査のポイント
1. 声がよく聞こえたか?…3点
2. 絵を指しながら説明していたか?…4点
3. 食べてみたいと思ったか?…3点

(2)審査ポイントに合わせて、スピーチの練習をする。

  • 審査ポイントを意識して練習することで、スピーチの技能を上達させる。
  • 隣の人と相互評価することで、自分のスピーチの技能を客観的に理解させる。

◎スピーチの練習に一生懸命取り組むことができる。(観察)

(3)班に分かれて、スピーチコンテストの予選を行う。

  • 班代表を1人選ぶというルールでゲーム化し、子どもたちの意欲を高める。
  • 少人数グループでスピーチすることで、話すことが苦手な児童の抵抗を減らす。また、聞き手の負担を少なくする。

◎絵を指さしながら話すことができる。(観察・児童の@<color>{#35a16b,スピーチ審査用紙)

※下記の審査用紙がダウンロードできるリンク先を、本記事の最後に載せています。

(4)班代表を選び、班代表のスピーチを見直す。

  • 決勝戦を班対抗の形にすることで、予選落ちした児童の意欲を持続させる。
  • 班で見直しをすることで、代表の児童のスピーチを上達させる。また、他の児童にもスピーチの技能を学ばせる。

(5)クラス全体で決勝戦を行う。

  • クラスみんなの前でスピーチすることで、班代表の技能を伸ばす。
  • 班代表のお手本スピーチを聞くことで、他の児童にも技能を学ばせる。

(6)ふり返りを書く。

  • ふり返りを書くことで、この授業で学んだことが何なのかを言葉にかえ、学習化する。

◎この授業で学んだスピーチの技能を次回に活かそうとすることができる。(ふり返り)

4 編集後記

 スピーチが苦手な児童や、人の話を聞くのが苦手な児童は、どのクラスにもいると思います。ただ、どんな児童でも食べてみたい給食はあると思います。そのような考えやすいテーマのもと、子どもたちのスピーチへの意欲を高める方法や、スピーチを聞くだけの子どもに対しても意欲を持続させる方法など、中村健一先生の工夫がたくさん散りばめられています。今回のスピーチのような授業はもちろん、他の授業でも活かせるものだと思います。本記事が、楽しいスピーチの授業を考えたい先生にとって、少しでも参考になれば幸いです。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 宇野元気)

5 実践者プロフィール

 中村 健一
 現在、山口県岩国市立平田小学校に勤務
 キャッチコピーは、「日本一のお笑い教師」。「お笑い」と「フォロー」をいかした教育実践を行っている。また、若手教師を育てることに力を入れ、多くの若手教師、学生に向けて講演も行っている。拙編著『思いっきり笑える爆笑クラスの作り方12ヶ月』(黎明書房)がダウンタウンの「アカン警察」に取り上げられたことが自慢。ちょっぴりお茶目な43歳。
 主な著書に
『子どもも先生も思いっきり笑える73のネタ大放出!』
『教室に笑顔があふれる中村健一の安心感のある学級づくり』
『担任必携!学級づくり作戦ノート』(全て、黎明書房)がある。

6 参考文献

 以下の資料は、本授業案が参考にした上記の参考文献の1部になります。
※下記の資料がダウンロードできるリンク先を、本記事の最後に載せています。

資料pdf

 資料は全て中村健一先生からいただいたものです。
 この実践を行う際は、以下の資料を印刷して参考にしてください。

記事元の授業案(中村健一先生が作成された指導案です。)

 添付ファイル

記事内の添付資料

 添付ファイル
 添付ファイル
 添付ファイル

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次