自然から学ぶ理科(はなまるサポート)

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作成者: EDUPEDIA編集部 (Edupedia編集部)さん

1 概要

 この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧の実践を転載しています。
 実践の続き(無料)をご覧になりたい方は最下部のURLからお願いします。
 また、記事最下部から実践がPDFでダウンロードできます。
== はじめに
 本記事は、小学校3年生「いろいろな昆虫、昆虫のなかまをさがそう」・4年生「月や星」・5年生「天気の変化」・6年生「水溶液の性質」の学びを深めるための事象提示や実験の様子を載せています。

2 3年「いろいろな昆虫、昆虫のなかまをさがそう」

概要

扱う単元:B区分 
生物の構造と機能・生物の多様性と共通性・生物と環境とのかかわり
 秋の虫、鳴く虫、を中心に調べてみましょう。日本では《虫売り》という商売が江戸時代からあって、虫の音を秋の夜長に楽しむという風習がありました。文部科学省視学官の日置光久先生の唱える日本型理科教育の根底には、自然に親しみ、楽しむ情緒の大切さがあるのではないだろうかと考えています。空き地のない都会では、木の上に鳴く虫がいます。 比較的大きな音で「リー、リー、リー」と鳴くアオマツムシです。

鳴く虫の観察

① 観点を明確にして、観察する

 鳴き方、音色、鳴く時間、鳴いている場所など鳴いているときの様子を見てみましょう。
 下の写真は「ツヅレサセコオロギ」です。長い時間低い音で、「リー、リー、リー」と鳴きます。昔の人は「肩刺せ裾(すそ)刺せ綴れ刺せ」と着物の手入れを促し、冬に備えなさいと聞きなしたといいます。

 下の写真は、「エンマコオロギ」。「コロコロリー、コロコロリー」と大きな音で鳴きます。日本でコオロギといえば、このコオロギを指すようです。

② しばらく飼育してみよう。

 野外の草むら〈枯れ草の下〉などでとってきたコオロギを飼育ケースにいれ、水(スポンジに水を含ませたカップ)とえさ(リンゴと煮干少々、無ければ市販のカメのえさ)をおきます。下には枯れ草を敷くといいですね。また、卵パックを写真のように置いてコオロギの隠れ場にします。(ないときは画用紙を三角に折って入れます。)

※カップの土は産卵場所です。 常に湿らせておきましょう。

③ コオロギをじっとさせたいときは・・・

 バッタやコオロギを観察したくても、「跳ねてしまって困る」ということがありますね。そのときには、ビニール袋に昆虫を入れて密閉し、中の空気を追い出し、その中に二酸化炭素をボンベから吹き入れます。すると、仮死状態になって、動きません。そこを観察してください。大きさにもよりますが4~5分は動きません。(下の写真のカワラバッタは5分間仮死状態でした。)

3 4年「月や星」

扱う単元:B区分地球の周辺(月の形と動き、星の明るさ、星の動き)

・観察の手順とポイント

・方角は必ず記録(方位磁針は購入させましょう。)
・目印になる木や建物をカードに記入する
・高度は、両手を水平に前に出し、こぶしにして、順番にこぶしを重ねて、月が目の高さで見える位置まで、いくつあるか、数えます。
 *(太陽・月・星の暦(月光天文台製作)より
 6日(火)の月の出は13:59。以降はだんだん遅くはなりますが、満月を見ることができます。月の動きを中心に、そして、星空も合わせて観察させてみましょう。

4 5年「天気の変化」

扱う単元:B区分地球(地球の表面)

観察を始めましたか?

 子供たちの学期初めの意欲を活用してください。日直さんや理科係は、活動しているでしょうか?それから、1学期の「一日の天気の変化」を想起させ、天気を成り立たせている要因(気温、湿度、風力など)を明確にしておきましょう。観察する人が変わっても、使える資料にしておくことが必要です。そして、継続的にテレビなどの気象情報を集める工夫をしましょう。
 
 台風は時に大きな被害をもたらすものなので、教室でも話題になるかもしれません。しかし関係者が居る場合もあるので、学習の材料とする場合は慎重に扱いましょう。
*手順とポイント
 ・観察する場所を決める。
 ・時間を決める。(午前、午後1回)
 ・観察カードを用意する。時刻、気温、湿度、風向き、雲量(視界を4等分して記録)
  写真は、約4分の3が雲に覆われているから、45%雲
 ※デジカメがクラスに1台あれば、決めた場所と時間で写していくといいですね。
 
 また、台風の情報から「流水の働き」についての問題意識を子供たちから集めておくのも良いでしょう。この場合も関係者に配慮して、被害者への思いをきちんと受け止め、今後の防災の観点を明確にしていくという目的を持つのがいいと思います。
 関連記事:自然のつくりを考える理科(はなまるサポート)
      http://edupedia.jp/entries/show/1467

5 6年「水溶液の性質」

扱う単元:A区分粒子(粒子の結合、保存性)
 安全な実験の準備はできましたか?今月は、8月号の展開のポイントを解説します。

''単元の指導案とポイント・・・何が入っているかを問題意識の中心におく展開です。
安全に、化学実験らしく化学分析の手法を身に付けさせていきましょう。''

1次 例示のような安全な水溶液を使って、基本操作を安全に行うように訓練します。

 ・ガラス器具の扱い、・安全めがねの着用、・整理した机上で、立って実験を行う操作
 ・試薬の使い方
   調べる液にガラス棒を伝わせて試薬を注ぐ・・・練習させてください。
   あるいは、調べる液にピペットで試薬をガラスの壁面を伝わせ注入する
*この操作は、酸性とアルカリ性を調べるときの基本操作になります。
  ・水溶液を作るときや薄めるときの基本・・・水の中に溶液や固形物を入れる。
*この操作は、子供たちと一緒におこなってください。例としては、6規定の塩酸水溶液を3規定にするときなどです。自分たちで作った液を使って実験させると良いでしょう。安全めがねは必ず着用しましょう。

2次 溶液に何が溶けているかを調べる。(5年のものの溶け方の塩の取り出しの復習)

 水を蒸発させて、溶けている物質を取り出す。(固形物がある場合はろ過してから行う。)
 *ここで、炭酸水をあつかい、石灰水を使って気体が溶けていることを検証しても良い。
 *器具の洗浄、火の扱い、蒸発皿のセットの仕方、るつぼバサミの扱いなど化学実験に必要な基礎的な技能を学びます。

実践の続き

上記の6年「水溶液の性質」の続きは3次まであります。
続きは、はなまるサポート本サイトでご覧下さい。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2011/9/3/1.php
実践全体のダウンロードもできます。
添付ファイル

6 実践者紹介

初等教育研究所
太田 由紀夫 プロフィール

 元東京都小学校理科教育研究会副会長、現全国構造学習研究会常任講師。
 小学校のときから理科大好き人間。部活は中高大と生物部で蝶を追いかけていました。それがきっかけで山登りも好きになりました。
 理科教育の楽しさを子供たちや先生方に知ってもらいたくて、この仕事をさせていただいています。また、地域のボランティアとして鮎も遡上するきれいに復活した多摩川で地域の方々と共に「多摩川で泳ぐ会・探鳥会」を続け、子供たちに自然の中で遊ぶ楽しさを味わわせています。

7 サービス紹介

 同社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしたり、不明点や疑問点などを無料で相談できたりします。
http://www.djn.co.jp/support/

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 宇野元気)

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