話すこと・聞くことの指導(3年・よい聞き手になろう)(はなまるサポート)

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目次

1 概要

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧より転載しています。
実践の続き(無料)は最下部のURLからご覧ください。
また、以下より実践をPDFでダウンロードできます。
添付ファイル

2 導入

爽やかな五月。学級経営も軌道にのってきたことでしょう。
学級の中で自分の思いや考えを安心して話せる環境作りは進んでいますか。これこそ学級経営の基本です。先生と児童、児童と児童とが信頼し合って、心を開き、話し合い・聞き合い活動がスムーズにできる学級の雰囲気作りこそ重要です。このような学級の姿勢は一朝一夕にできあがるものではありません。年間指導計画に明記し、螺旋的・継続的に指導を繰り返す事が大切です。

今、言語活動の充実が叫ばれています。しかも、国語科のみならず、他の教科・全ての教育課程での言語活動の充実が重要になっています。しかし、その言語活動の基礎・基本は、国語科が担わなければなりません。話し合いと聞き合いは裏表の関係です。でも、まずは、聞く力を育てることから考えてみたいと思います。

では、「よい聞き手を育てる」指導は、どのようにすればよいのでしょうか。

3 実践内容

  1. 単元名 3年 よい聞き手になろう(よい聞き方、よい話し方) (光村図書3年上)
  2. 言語活動 出来事の報告や説明をしたり、それを聞いて感想を述べたり質問したりする。
  3. 身に付けたい指導目標

話の中心に気を付けて聞き、質問したり感想を述べたりできる。日常生活から話題を決め、適切な言葉遣いで筋道を立てて話すことができる。
4. 評価規準

【関心・意欲・態度】

  • 興味をもって話を最後まで聞き、進んで質問したり感想を言ったりしようとしている。

【話すこと・聞くこと】

  • 関心のあることなどから、話題を決めている。
  • 話の中心に気を付けて聞き、質問したり感想を言ったりしている。
  • 適切な言葉遣いで筋道を立てて話している。

【言語事項】

  • 聞き手に伝わるように言葉を選んで話している。

5 指導の実際
低学年の学習のまとめを掲示

第1時

【めあて】
よい聞き手になるためのポイントを見付ける。

教科書P32とCDを聞いて考える。

  • 詳しく知りたいことを質問する。(話の中心に沿った質問)

Q1大きさはどれくらいですか。 Q2なんの大きさですか。
自分が知っていることとつなげた質問や感想を言う。

  • 近くに竹は生えていますか。(自分の経験とつなげる質問や感想)

感想・ありがとうございます。(お礼)
私も見に行ってみたいと思います。(感想)
驚きの感想・わたしもびっくりしました。(中心の感動)

教科書P33とCDを聞いて考える。
ぼくだったらおこってしまいます。(自分と比べての感想)

  • かわいがっているんだなあと感じました。
  • わたしも、同じように感じました。何才ですか。(前人の言ったことを受ける言い方)
  • 自分だったらどんな質問をするか考えて、質問を出す。

第2時

【めあて2】
きちんと伝えるために必要なポイントを考える。

  1. 何が(主語)をはっきりさせて話す。
  2. なぜ、なんのために、をはっきりさせて話す。
  3. どのくらい、をはっきりさせて話す。

実践の続き

全4部構成なのでこちらからご覧下さい。
* http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2012/5/1/4.php

4 実践者紹介

福本菊江
「美しい日本語を話す日本人の育成」を目指して、国語教育に携わってきた。
「授業は教師の命である」の信念のもと、理論と実践の統一を目指している。

東京都小学校国語研究会や全国小学校国語研究会で、全国の先生方と継続的に研究を続けている。
殊に、音声言語の指導の重要性を強調している。
現在は、初等教育研究所で国語科の担当である。

5 サービス紹介

同社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしたり、不明点や疑問点などを無料で相談できたりします。
 http://www.djn.co.jp/support/
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 坂本一途)

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