「夏休みの思い出をジェスチャークイズにしよう!」~iPadを使って~

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目次

1 はじめに

本稿では、8月30日に大阪教育大学附属平野小学校にて行われた「Open Café」における外国語活動の時間の、山本吉彦先生の実践について紹介します。

対象

小学校高学年

この授業の目標

自分の夏休みの思い出を、身体表現を上手く使い、相手に伝える。

2 授業の流れ

あいさつ

英語であいさつをすることにより、これからの授業への意欲を持つことができるようにする。

ウォームアップ

授業で使う単語・フレーズを聞き、上手く言えるように準備をしておく。必要なフレーズを正確に言えるようにする。今回の授業では、「Where did you go for summer vacation?」のフレーズをきっかけに、子どもたちに自分の夏休みの思い出をジェスチャーで表現させる。

今日の目標の共有

まずは教師のデモを見せる。教師が「夏休みの思い出」をテーマに、ジェスチャーで表現し、子どもたちにどんな夏休みの思い出かを想像させる。

デモのジェスチャーのポイントは、長すぎず、短すぎずの3~4文を区切って表現すること。それにより、子どもたちは、先生が何を伝えようとしているかを具体的にとらえることができる。

何人かの子どもたちを指名し、「先生はジェスチャーでどんな夏休みの思い出を表現したか?」と問いかけて答えてもらい、正解を発表。子どもたちに今日の授業の目標である「夏休みの思い出をクイズにしよう」を、ワークシートの「Today’s Goal」の欄に記入させ、目標を共有する。

クイズをつくろう

今度は実際に子どもたちが、夏休みの思い出を振り返って各自クイズを考える。クイズを作る前にワークシートに夏休みの思い出を3~4文で端的に挙げさせておくと、より表現しやすくなる。

また、ここで、子どもたちに、

  1. 伝える「相手」の存在
  2. ジェスチャーで表現する情報はできるだけ絞って、シンプルなジェスチャーをすること
  3. 思い出の内容はジェスチャーしやすいものにすること

・・・の3点を意識させるとこれからがスムーズになる。

実際に自分のジェスチャーをiPadを使って班のほかのメンバーに撮影してもらう。撮影後、自分で自分のジェスチャーを確認する。そして、表現が足りないところ、伝わりにくいと思ったところを改善し、再び撮影する。その際に子どもたちが相互評価をしあえるとよい。

本時の活動を振り返る

自分のよいところや友達のよかったところなどを活かし、次の時間への意欲を高めることができるように感想などを発表し、交流する。

自分のことや友達のことを恥ずかしがらずに発表できるとよい。

また、次回の授業で、ビデオの鑑賞会をして、友達とビデオについての評価をしあうのもよい。友達からの温かい言葉での評価が、自己肯定感や自信につながるようにするため、具体的にワークシートによかった点を記入し、直接本人に渡すようにしてもよい。

もちろん、アドバイスもあれば伝え、これからの活動の参考になるようにする。

3 編集後記

英語では難しくてなかなか表現できないことも、身体表現で表現することによって友達に伝えることができると思います。また、お互いに評価しあうことで自己肯定感を高めることができる、素敵な授業だと思いました。実際の授業でも、子どもたちが積極的に行動し、楽しみながら授業に参加している様子が印象的でした。

(文責・編集 EDUPEDIA 編集部 嶋村 弥寿)

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