目次
1 はじめに
本稿では、2013年8月29日に大阪教育大学附属平野小学校で行われた「Open Café」における山本吉彦先生のお話について紹介します。
2 ICTを利用する場面
- 子どもたちに自分の表情・表現を客観的に見てもらいたいとき。
- 子どもたちの授業の様子をリアルタイムで映すとき。
たとえば、プリントやノートに良い考えが書いてあった場合、提示機までプリントなどをわざわざ持ってくる必要もないので、資料掲示機を使うより早く、簡単に、クラスで共有できるので便利である。
3 ICTを授業に取り入れるメリット
機械の扱いやすさ
- 起動が早く、操作が簡単であり、子どもたちでも扱いやすい。
- 手のひらサイズの扱いやすさとしてはiPad miniが便利である。また、班のみんなで画面を見るような場合は、iPadが便利。
データの扱いやすさ
- iPadのメッセ—ジ機能を使って、子どもたちに今日撮影したものの中で一番のデータを送信させる。それを、先生のPCで一括管理できる。
- 授業中に先生が見切れなかった子どもたちのパフォーマンスを記録することで先生が後から確認でき、一人ひとりを評価することができる。
- 子どもたち個人のデジタルポートフォリオを作成し、成長記録として、また卒業時には小学校の思い出として残せる。
- 参観日に、保護者の方に今まで撮影した動画や写真を見せることができる。
4 授業外での利用方法
- 席替えの際に、「くじ引き」のアプリを利用する
- 休み時間のミニゲーム。漢字の筆順アプリなどがある。
5 注意点
- 子どもたちに丁寧に扱うことなどの、「使い方のマナー」を教える。
- Wi-fi環境の整備が必要。いつでもインターネットに接続している必要あり。
- 授業中に触りたくなってしまう子どもたちの気持ちを抑える。(今では、先生側が子どもたちの持つタブレットに対して操作を無効にできる機種もある。)
- 子どもたちの扱い方の問題がある。撮影する対象との距離感がなかなかつかめなかったり、画面を見ながら撮影することに慣れていないため、写真・動画撮影に苦労することも。解決策としては、大きめ(直径4cmくらい)の黄色いシールに目の絵がかいてある「目線シール」をカメラの辺りに貼り付け、子どもたちに画面を意識させることなどがある。
6 編集後記
今話題のICT教育ですが、まだまだ資金面や扱い方の面で問題はたくさんあります。しかし、子どもも簡単に扱えたり、先生としても子供たちの記録を後で振り返ることができたりと、導入するメリットもたくさんあると思いますので、問題を改善しつつこれから広く普及することを願っています。
(編集・文責 EDUPEDIA編集部 嶋村 弥寿)
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