「物と重さ」「水のすがた・・・水の三態変化」「ふりこのきまり」「発電と電気の利用」(はなまるサポート)

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目次

1 概要

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧より転載しています。
実践の続き(無料)は最下部のURLからご覧ください。
また、以下より実践をPDFでダウンロードできます。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2012/2/3/plan.pdf

単元①「物と重さ」

3年「物と重さ」A区分 粒子(粒子の保存性)
・形と重さ
・体積と重さ

この単元は、今回の指導要領で初めて導入されました。3年生の物の重さに対する素朴な実感を大切にした展開がカギになります。

1.事象提事:物の形が変わると重さはどうなるか(変わるか?)

物質の保存概念に対する児童の認識を揺さぶる事象提示を工夫してみましょう。

A:そのままのアルミ缶

B:つぶした同じがらの缶(アルミ)

という二種類の缶を用意します。

繰り返し、手で持って、重さを比べます。
その実感をもとに、本当に重さはかわったのか?変わらないのか?を予想してデジタル計り(自動上ざら天秤)で調べます。

あるいは、

A:そのままの煎餅

B:割った煎餅

を用意して、同じように調べても良いでしょう。

煎餅は重さが微妙に違うので、A4のコピー用紙などが良いかもしれません。試してください。

さて、ここで「児童に形が変わって(変形や分割)も本当に重さが変わらないのか、いろいろなもので試してみよう。」という問題意識が生まれます。たくさんの物で試して見ましょう。

2.事象提事:体積が同じ物を用意して重さを比べてみよう。

体積が同じ物質の種類と重さに対する児童の認識を明確にしてみましょう。

正確に体積がおなじ物を用意するのは難しいので、販売されている教材を使いましょう。
ここでも大切なのは手にもった時の重さの違いを実感させることです。計るのは電子天秤が正確で良いと思います。

単元②「水のすがた・・・水の三態変化」 

4年「水のすがた・・・水の三態変化」 A区分 粒子(粒子のもつエネルギー)

端的な事象提示を、水が気体になると空気と一緒でみえない。ということを実感させるのがポイント。

ほとんどの児童が水が沸騰したとき出る白い湯気や風呂から立ち上る湯気を水蒸気と思っている。この認識を、「気体は見えない。だから水の気体である水蒸気も見えない。」ということを実感させることがねらいです。

そこで、水を温めたときの変化をじっくり観察させる。湯気とやかんの口の所との間の空間をまず、見つけさせましょう。

そのために有効なのが後ろに黒のラシャ紙などを置くことです。空間ができていることがわかります。

なお、うまく見えた状況を写真や動画に撮って、提示してあげるのも良いでしょう。

*科学技術振興機構(JST)制作の映像コンテンツ(理科ネットワーク)にあります。

単元③「ふりこのきまり」

5年「ふりこのきまり」 A区分 エネルギー(エネルギーの見方)ふりこの運動

振り子の動きに関係する要因(おもりの重さ、糸の長さ、振り子を手放すときの角度、触れ幅)について条件制御を行いながら調べ、「振り子の周期性」に関わる要因は「糸の長さ」であることを見い出していく学習です。

従って、かなり正確な道具である「振り子実験器」が必要です。

自作の振り子でもおよその周期性は見つけることができるとは思いますが、子供たちが迷いなく要因を特定できるには、写真のような「ツイン振り子」が有効です。

実践の続き

続きは以下のURLよりご覧下さい。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2012/2/3/4.php

2 実践者紹介

初等教育研究所
太田 由紀夫 プロフィール

元東京都小学校理科教育研究会副会長、現全国構造学習研究会常任講師。
小学校のときから理科大好き人間。部活は中高大と生物部で蝶を追いかけていました。それがきっかけで山登りも好きになりました。

理科教育の楽しさを子供たちや先生方に知ってもらいたくて、この仕事をさせていただいています。また、地域のボランティアとして、鮎も遡上するきれいに復活した多摩川で地域の方々と共に「多摩川で泳ぐ会・探鳥会」を続け、子供たちに自然の中で遊ぶ楽しさを味わわせています。

3 サービス紹介

教育同人社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしています。また、不明点や疑問点などを無料で相談できます。
http://www.djn.co.jp/support/

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 阿部由和)

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