よのなか科~現代社会の諸問題編~「「よのなか」と「人のいのち」(その1)」(藤原和博氏)

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目次

1 はじめに

この記事は、藤原和博氏の「よのなか科」の実践の紹介です。
以下のホームページをもとに作成しています。

  • 「藤原和博のよのなかnet」内にある「よのなか科ワークシート」

http://www.yononaka.net/

  • 「全国[よのなか]科ネットワーク」内にある「WEB研修用ビデオ」

http://www.yononaka-net.com/mypage/top/index.php

2 よのなか科とは

元東京都杉並区立和田中学校校長の藤原和博氏が提唱している「学校で教えられる知識と実際の世の中との架け橋になる授業」のこと。 教科書を使った受身の授業とは異なり、自分の身近な視点から世界の仕組み、世の中の仕組みなど、 大人でも簡単に答えを出せないテーマ(「ハンバーガー1個から世界が見える」、「模擬子ども区議会」、 「少年法の審判廷ロールプレイング」など経済・政治・現代社会の諸問題)を扱う。授業の特徴として藤原氏は以下の特徴を挙げている。

  1. ロールプレイやシミュレーションなどゲーム的手法によって子ども達の主体的な学びを創造する。
  2. 大人も授業に参加することで、ともに学び合う力を付ける。
  3. カリキュラムの目的に沿ったゲストを迎え、生徒の思考回路を刺激し、ときに通常の授業では得られない種類の知的な感動を与える。

(全国[よのなか科]ネットワークより
http://www.yononaka-net.com/mypage/network/index.php

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よのなか科~現代社会の諸問題編~「「よのなか」と「人のいのち」(その1)」(藤原和博氏) | EDUPEDIA

よのなか科~現代社会の諸問題編~「「よのなか」と「人のいのち」(その2)」(藤原和博氏) | EDUPEDIA

4 実践内容

よのなかワークシート「「よのなか」と「人のいのち」(その1) 」

ワークシートの流れ(よのなか科ワークシートより抜粋)

①警視庁の資料から、自殺の現状について知ろう。
(1)1年間の自殺者数
(2)自殺者が多い年代
(3)自殺者が多い職業
(4)自殺の原因・動機で多いもの
(5)中学生の1年間の自殺者数

②友達の自殺を止めるにはどうすればいいか、考えてみよう。

③きょうの授業の感想・意見などを書いてみよう。

ワークシート

ワークシートPDF

ワークシート「「よのなか」と「人のいのち」(その1)」のダウンロードはこちらからどうぞ。
http://www.yononaka.net/worksheet/worksheet03/yononaka_society_05.pdf

授業ビデオ「「よのなか」と「人のいのち」(その1)」

藤原和博先生の本実践の授業の様子です。
6分49秒の短い動画ですが、とても分かりやすい授業のビデオです。
2人一組で自殺しようとしている人と止める人に分かれて、ロールプレイングをしています。

ポイント

  • 大げさに演じて面白がっていい。
  • 説得型と感情型の違いを知る。
  • 自殺しようという気持ちになった時は、鬱病を疑え!

ビデオURL

実践のビデオはこちらからどうぞ。
http://www.yononaka-net.com/mypage/model/movie.php?file=y19&no=19

ビデオイメージ

5 実践者プロフィール

 藤原和博氏 教育改革実践家

1955年生まれ。78年東京大学経済学部卒業後リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。93年からヨーロッパ駐在、96年から同社フェロー。03年4月から杉並区立和田中学校校長に、都内では義務教育初の民間人校長として就任。キャリア教育の本質を問う[よのなか]科が『ベネッセ賞』、新しい地域活性化手段として「和田中地域本部」が『博報賞』、給食や農業体験を核とした和田中の「食育」と「読書活動」が『文部科学大臣賞』をダブル受賞し一挙に四冠に。「私立を超えた公立校」を標榜して「45分週32コマ授業」を実践。「地域本部」という保護者と地域ボランティアによる学校支援組織を学内に立ち上げ、英検協会と提携した「英語アドベンチャーコース」や進学塾と連携した夜間塾「夜スペ」に取り組み話題に。

6 編集後記

内閣府の調査によると、平成25年における自殺者の総数は27,283人でした。病気ではなく自ら命を絶ってしまう人がいるという事実があります。自殺を考えるまでに病んでしまったり、またはその友達としてだれがいつ自殺に関わる状況に陥るか分かりません。そんな現代において、自殺ということを考えることはとても大事だと思います。自殺しようと思っている友達を止めるためには、「俺はお前を失いたくない」というような感情で訴えるしかない、という言葉が印象に残りました。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 宇野元気)

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