実験から学ぶ理科(はなまるサポート)

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目次

1 概要

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧の実践を転載しています。
実践の続き(無料)をご覧になりたい方は最下部のURLからお願いします。
また、記事最下部から実践がPDFでダウンロードできます。

2 はじめに

本記事は、小学校3年生「風やゴムの働き」・4年生「電池の働き」・5年生「動物の誕生」・6年生「植物の養分と水の通り道」の学びを深めるための事象提示や実験の様子を載せています。

3 概要

3年「風やゴムの働き」A区分エネルギー(エネルギーの見方)

~風の働き・ゴムの働き~

*風から入るかゴムから入るか?

風やゴムの力を物を動かす要因(力、エネルギー)として扱います。さて、どちらから学習するのが良いでしょうか?

これら2つの力はどちらも、強さの調節が難しく規則性がとらえにくいのです。そこで、ある程度規則的なゴムの力の学習を土台に風の力の学習にはいる構想を立ててみました。

① 結果のまとめ方

表にすると分かりやすいことを実感させましょう。

② 実験のポイント

普通の輪ゴムの伸びを10センチ以内にして実験すると車の進む距離との関係にある程度の規則性(比例)が見られます。

③ 考察における表現を的確に・・・生活用語から科学的な用語に事例で検討しましょう。

C1 「めもりがあがる」と、ゴムの伸びる長さが長くなり、車の進む距離が長くなります。

「あがる」は、ゴムの伸びを計っている物差しの数値なので、「メモリの数が大きくなる」と直してあげましょう。

C2 「ゴムの伸びる長さが長くなると進む距離は遠くなる。」

「遠く」はある点からの距離を指すので、「長く」か「大きく」が良いでしょう。

または、~長くなると遠くまで進みます。にしてあげるのはどうでしょうか。

算数の山崎先生にお聞きしたところ、数値で表す場合は《大きい、小さい》という表現が適切です。
だから、ゴムの力が大きいという場合は、その根拠に数値的な結果があることが必要です。
ゴムの力が強い(弱い)は、ゴムの伸びの手ごたえなど感覚的な把握の場合に使うのが望ましいでしょう。

4年「電池の働き」A区分エネルギー(エネルギーの変換と保存)

~光電池の働き~

電池のつなぎ方を生かした単元の構想

1次 乾電池のつなぎ方

  • 事象提示 明るさの違う豆電球の様子
  • 違いの要因は・・・つなぎ方だ。確かめてみよう。

2次 電池の向きと電流の流れる向き
 * 検流計でも向きは分かりますが、ここで電流計を使って、電流量を計測しましょう。
 これが要因の違いによる光電池の発電量を調べる実験に役立ちます。

3次 光電池のつなぎ方・・・乾電池と同じかな

  • 違いの要因は、つなぎ方のほかにもある。
  • 光電池の電流が一番強くなる要因は?
  • 確かめてみよう。(要因としての光、光からの距離、光電池の傾きなど)

*ここでクイズです。

光電池の発電量は、白熱灯と蛍光灯、どちらが多いでしょうか?
 *次の単元の「一日の気温の変化」の「活用」として、観測時の太陽光量の変化による発電量の違いを問題としていくことも考えてみよう。
 (気温の変化の要因は太陽光であることをつかった事象提示が考えられそうです。)

5年「動物の誕生」B 区分生命(生命の連続性)

~卵の中の成長~ ~水中の小さな生物~

実践の続き

本サイトにて5年生・6年生の実践を紹介しています。
続きは、はなまるサポート本サイトでご覧下さい。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2011/6/3/1.php
実践全体のダウンロードもできます。

4 実践者紹介

初等教育研究所
太田 由紀夫 プロフィール

元東京都小学校理科教育研究会副会長、現全国構造学習研究会常任講師。
小学校のときから理科大好き人間。部活は中高大と生物部で蝶を追いかけていました。それがきっかけで山登りも好きになりました。

理科教育の楽しさを子供たちや先生方に知ってもらいたくて、この仕事をさせていただいています。また、地域のボランティアとして鮎も遡上するきれいに復活した多摩川で地域の方々と共に「多摩川で泳ぐ会・探鳥会」を続け、子供たちに自然の中で遊ぶ楽しさを味わわせています。

5 サービス紹介

同社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしたり、不明点や疑問点などを無料で相談できたりします。
http://www.djn.co.jp/support/

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 石川瑛士)

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