これからの食料生産とわたしたちー言語活動を工夫して思考を広げた例ー(はなまるサポート)

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作成者: EDUPEDIA編集部 (Edupedia編集部)さん

1 概要

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧より転載しています。
実践の続き(無料)は最下部のURLからご覧ください。
また、以下より実践をPDFでダウンロードできます。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2013/1/4/plan.pdf

対象

小学5年生

2 (1) K校T先生の実践

心に残る授業として、昨年度、「情報ネットワークを防災に生かす—関連図づくりが思考を深めた事例—」を紹介しました。今年度は、昨年11月に行われた授業「これからの食料生産とわたしたち—言語活動を工夫して思考を広げた事例—」を紹介します。心に残る授業の第2弾です。どうして心に残ったかというと、前回と同じように、子どもたちの学習する姿を通して、思考の広がりや変化を感じ取ることが出来たからです。
 今、子どもたちに求められている「思考力・表現力」は、日本の多くの子どもたちの弱点です。同時に、 先生方の指導の弱点でもあるのです。私自身も、どうしたらよく考える子になるのか、話し合いによって考えを深めるにはどんな手立てがあるのかをいつも悩んでいました。T先生の実践は、考える子にしたい、考えたことを適切に表現する子にしたいと悩んでいる先生方へのヒントになると思います。

3 (2) 指導案の抜粋と要約

1.小単元「これからの食料生産とわたしたち」の目標

我が国の食料生産には、働く人の減少、環境への影響、安全性、低自給率などの問題点があることを理解し、安心・安全な食料確保のための食料生産のあり方を考えようとする。

2 小単元における評価規準

社会的事象への関心・意欲・態度

自分の生活と食料生産との関わりをもとに、我が国の食料生産の現状と未来について関心をもち、我が国の食料生産の発展を願ってそのためにどうすればよいかを考えようとしている。

社会的な思考・判断・表現

我が国の食料生産をめぐる問題について、学習問題や予想、学習計画を考え表現するとともに、環境への影響、輸入食材の安全性、生産者と消費者などの観点をもとに思考・判断したことを適切に表現している。

観察・資料活用の技能

我が国の食料生産の問題点について、統計などの各種資料を活用するなどして必要な情報を集めて読み取り、図や文章にまとめている。

社会的事象についての知識・理解

我が国の食料生産は国民生活を支えていることや、これからの食料生産には、就業者の減少、食品の安全性、環境保全、自給と輸入の関係、生産者と消費者の新しいつながりなど、様々な課題があることを理解している。

指導案には、次の3つの手立てが示されています。

  1. 基礎基本の明確化
  2. 社会事象を身近にとらえることのできる教材の活用
  3. 学んだことを活用し、表現しながら考えを深める学習活動の工夫

①は、学習指導要領5年目標と内容(2)についてよく理解することです。
今までも度々示している通り、学習指導要領については、解説も含めてよく読み取り、単元のねらいを先生自身がきちっと理解することが大切です。ここでは、省略します。
②については、指導案を要約して紹介します。
③についてが、一番紹介したい内容です。指導案を要約して紹介します。

4 (3)②社会事象を身近にとらえることのできる教材の活用

児童が切実感をもって主体的に学習に取り組み、考えを深めることができるような教材の工夫が必要と考え、下記の2つの視点から教材化を試みた。

ⅰ 時事的な話題を教材化する

食料生産についての学習は、児童にとって抽象的なものになりやすい。事実認識のために、統計資料の活用を中心に学習を進めることが多く、実感を伴いにくいことが考えられる。そこで、「TPP」という食料生産にかかわる重要事項が、今、まさに国で検討されていることを事例として取り扱い、食料生産と外国とのつながりについて具体的に考えさせる。これまで学習してきたことや、新たに獲得した知識をもとにTPPについて考えさせることで、食料生産は自分たちの生活と密接に結びついていることをより強く意識させたい。

ⅱ 実生活との関わりを教材化する

普段の食事の材料をもとに我が国の食料自給率を調べさせる。また、消費者が食品を選ぶときに大切にしていること調査するために、家族にインタビューする活動を取り入れる。さらに、小麦を事例に挙げ自給率を調べさせていくことで、食料自給率の課題をより具体的につかませる。導入時に小麦を原料とする身近な食品を提示することで、学習への意欲を喚起させるとともに、生活との関連をより具体的にイメージさせる。

③学んだことを活用し、表現しながら考えを深める学習活動の工夫

本小単元では、児童が自分の考えを積み重ね、深めていくことをめざしている。そこで、次の2つの手立てを通して、児童が自分の考えや立場を明確にしながら、自分の考えを深めることにつなげていきたいと考えた。

5 実践の続き

続きは以下のURLをご覧ください。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2013/1/4/3.php

6 実践者紹介

初等教育研究所 加藤良子
元公立小学校教諭、23年3月末で退職。
38年間に4区5校で勤務する。各区で社会科部に所属。地域教材を開発して、各学校で実践してきた。
趣味は、江戸の歴史や文化に親しむこと。月に数回、江戸東京博物館で展示ガイドボランティアをしている。

7 サービス紹介

同社の「はなまるサポート」は、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説したり、不明点や疑問点などに関する無料相談を受け付けたりしています。
http://www.djn.co.jp/support/

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 佐々木彩奈)

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