環境絵本「はるのふしぎ」で自然愛(坂本哲彦先生)

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作成者: EDUPEDIA編集部 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

この記事は、坂本哲彦先生が運営されているホームページ、「坂本哲彦 道徳・総合の授業づくり」から引用させて頂いたものです。坂本哲彦先生のホームページはこちら→http://sakamoto.cside.com/

2 対象

小学校1・2年生

3 ねらい 

植物や昆虫などと触れ合った経験を振り返り、「はるのふしぎ」に登場する女の子に話しかける活動を通して、自然の不思議さを一層感じ取るとともに、それらに対するやさしい心を養う。4-(1)

4 学習内容

1.植物や昆虫などの不思議さ

  • 草花や昆虫の美しさ
  • 草花や昆虫の知恵

2. 植物や昆虫へのやさしい心

  • 草花や昆虫と触れ合った経験を想起すること
  • 草花や昆虫を栽培・飼育したいと考えること

5 この記事で紹介する授業案

資料:『かんきょうえほんプチ はるのふしぎ どうして?』学研 

6 あらすじ

女の子が、植物や昆虫に対して感じている疑問を「どうして?」と投げかける見開きページと、その答えがまとめられている見開きページがセットになって話が展開していきます。

例えば、

1.レンゲにモンシロチョウがとまっている大写しの写真ページでは、女の子は、「ちょうが はなに とんで くる。どうして?」と尋ねます。

次のページでは、「はなの みつを すいに きたんだよ。」との答えがあり、「丸めていたストローのようなくちばしを伸ばして密を吸っているちょうの拡大写真」や「花にとまっているミツバチ、はなむぐりなどの写真」が掲載されています。

2.「いちごを たべると、ぷちぷち。どうして?」

3.「たんぽぽの はな、しばらくすると わたげ。どうして?」

4.「あり、さかさまに なっても おっこちない。どうして?」

5.「はたけの キャベツ あなだらけ。どうして?」

6.「ざりがに、おおきな はさみと ちいさな はさみが あるね。どうして?」

7.「なのはなは どの はなも みんな きいろ。でも、チューリップは いろいろな いろ。どうして?」

と続きます。

最後の問には、「それは だれにも わかりません。」と答え、「はるの ふしぎ、いろいろ あるね。みんなも そとに でて、さがして みてね。」と投げかけてお話が終わっています。

7 学習過程

①育てている朝顔の様子を観察する。(10分)

発問1:「自分の朝顔は、今どうなっていますか?ちょっと教室の外に出て様子を見てみましょう。」 

朝顔でなくても育てている動植物ならなんでもいい。「葉っぱの数が増えている」「背が伸びている」「つぼみの数が多くなった」などうれしそうに口々に話す子どもたちの気持ちを受容的に受け止め、「不思議だねえ」「すごいねえ」と笑顔で返す。

中でも「葉っぱに細かな毛が生えている。」や「支柱につるが上手に巻き付いている。」などの不思議を取り上げ、他の子どもに広げながら、「朝顔一つとっても、たくさんの不思議があるねえ。」と動植物に対する関心を高める。

②読み物資料の女の子に話しかける。(25分)

発問2:「『はるのふしぎ』というお話を順に読みます。登場人物の女の子の『ふしぎ』にみんなが答えてあげましょう。」 

OHCを使ってテレビに本を大写ししながら、(1)~(7)までの場面を一つずつ提示しては、問い、話し合う、そして、答えのページを提示して、感想を出し合う、という活動を繰り返す。

1. 「ちょうが はなに とんで くる。どうして?」

2. 「いちごを たべると、ぷちぷち。どうして?」

3. 「たんぽぽの はな、しばらくすると わたげ。どうして?」

4. 「あり、さかさまに なっても おっこちない。どうして?」

5. 「はたけの キャベツ あなだらけ。どうして?」

6. 「ざりがに、おおきな はさみと ちいさな はさみが あるね。どうして?」

7. 「なのはなは どの はなも みんな きいろ。でも、チューリップは いろいろな いろ。どうして?」と続けます。

予想する答えを発表するときに、「○○君にも同じようなことがあったのですか?よく似たことがあったらその時の様子を話してみてください。」などと自分が普段動植物に触れた経験やその時に感じたことも一緒に発表させる。そして、「○○くんが今話したことは、みんなもわかる?同じ経験はない?」などと共感的な理解を得させながら、動植物の不思議(美しさや知恵)などを感じ取らせる。

答えの見開きページを提示するとき、予想が当たっていたかどうかに関心が高まるが、それはさらっと流し、その動植物のもつ「美しさ」や「知恵のよさ」などに関する感想を引き出し、板書で強調するなどして、学習内容を押さえる。

学習活動が、同じことの繰り返しになることから、途中から学習意欲が低下することが予想される。そこで、補助資料として、その他の「科学読み物」「動植物の写真」または、「生活科での活動の写真」「自分たちが飼育栽培している同植物の写真」などを提示するなどして、メリハリを付けることが求められる。そのために、導入で朝顔を観察しないで、この繰り返しの学習の途中、または、終わりに行うことも考えられる。

③授業の感想を書く。(10分)

発問3:「今日の授業で感じたことを書きましょう。また、今まで、見たり触れ合ったりした動植物の不思議(美しさや知恵)などがあったら教えてください。今後、観察したり飼育栽培したい動植物があったら、それも書いてください。」

書かれたプリントでは、植物や昆虫などの不思議さ、やさしい気持ちの部分を取り上げ、共感的な理解を示して、他の友達に広げたり、また、学級通信などに掲載したりして、学習内容の獲得を確かにする。

8 編集後記

現代においては森林伐採や土地開発などにより、自然や環境を傷付けることが多くなった。その中で自然や環境を愛で、豊かな心を育むことは人としてとても大切なことだと思った。
(編集・文責 EDUPEDIA編集部 佐藤光紘)

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