1 はじめに
この記事は、神奈川県のカリタス小学校の「屋台村」という学校行事を、許可を得て紹介しています。
2 実践内容
目的
中学進学を控えた6年生が、6年間学んだ外国語(フランス語・英語)を、5年生と協力し、楽しみながら実際に使うことで外国語への更なる関心を深める。複言語教育を行うカリタス小学校ならではの行事。外国語科教員や外国人スタッフだけでなく、担任や他教科教員も英仏語を使ってブースを開くのが見どころ。
プログラム
日時:2013年12月16日(月) 13:00~15:00
(半日授業だが特別に5・6時限、5・6年生行事外国語として2コマ)
体育館全員集合(持ち物 クリスマスカード) 13:00
1)お手伝いの外部の先生ご紹介
2)外国人先生による寸劇 「赤ずきん」(5分)
3)オリエンテーリング形式でグループごとにブースを回る(80分) ~14:40
4)聖歌隊と音楽科教員によるクリスマスの歌(15分)
クリスマスカード
子どもたちはこのカードを持ってブースを回ります。マップを見ながら各先生が担当しているブースをまわりミニゲームに挑戦します。ブースで課題をクリアできたら、イラストのクリスマスツリーに貼るシールをもらうことができます。子どもたちはより多くのシールを時間内にもらえるように張り切っていました。
3 出しもの例
当日は全部で32の屋台がありました。
ここでは、そのうちの4つを出しもの例として紹介します。
Let's go fishing
魚を釣って、裏に書かれた英仏語の質問に答えよう!
Can you do it?
マッチ棒図形クイズ。算数科教諭が英語でマッチ棒を使った図形クイズ。
Chez épicier
野菜?果物?チーズ?今日は何を買おう?フランス人教諭がフランスのお店に行った雰囲気を作るお買いものごっこ。おもちゃのユーロ紙幣も使います。
De you have?
電子黒板を使った地理クイズ。英語でのヒントを聞いて、その県の産物や名所を当てます。担任も英語で参加。社会科での学習を英語で復習。
4 屋台村の様子(写真)
体育館全員集合
5・6年生216名、各自ワンポイントでクリスマスグッズを身につけて参加します。校長先生の挨拶も英語とフランス語。原則、会場内では英語とフランス語しか使いません。
外国人先生による寸劇 「赤ずきん」
フランス語だけのお芝居も、先生たちの身振り手振りからすぐに筋がわかります。
ブースを回る子どもたち
5 参考
学びの場「どうしていますか?外国語活動」
(http://www.manabinoba.com/index.cfm/8%2C18899%2C21%2C179%2Chtml)
カリタス小学校を取材させて頂くきっかけとなった記事です。実際にカリタス小学校で教諭をされている長島寛和先生が投稿されています。
6 編集後記
実際に屋台村のお手伝いをさせて頂きましたが、恥ずかしがりながらも楽しそうに外国語で交流する生徒の様子が印象的でした。
近年グローバル化に対応した教育改革として、英語をはじめとする外国語の学習に注目が集まっています。生徒が英語だけでなくフランス語も積極的に吸収するための場所作りはもちろん、普段英語を教える機会がない先生が英語を使うところを見せることで、より英語を身近に感じることが出来るのではないでしょうか。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部員 江積可奈)
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