読むこと(物語文)の指導(はなまるサポート)

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目次

1 概要

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧より転載しています。

実践の続き(無料)は最下部のURLからご覧ください。また、以下より実践をPDFでダウンロードできます。
読むこと(物語文)の指導.pdf

2 単元名(言語活動)

「読んで、考えたことを発表しよう」

3 単元を貫く言語活動とその特徴

単元を貫く言語活動として「読んで、考えたことを発表すること」を位置付けた。主人公の言動、気持ちの変化、場面の様子などを想像し、主人公に対する自分の考えを発表するという活動である。「わたしだったら」「わたしも」など主人公に寄り添った形で自分の考えを書く活動は、等身大の主人公であるがゆえにたやすいと思う。叙述を根拠に人物像を明らかにし、自分と比べながら読み進む学習は、本単元が初めてである。単純な空想や飛躍した想像ではなく、叙述に基づいた根拠のはっきりした読み取りの大切さをしっかり指導したい。そして、物語の並行読書後に、主人公に対する自分の考えを発表するという学習である。自分の考えをしっかりもち、発表し、意見の相違点や共通点を見出すことも重要である。

この単元の目標である『場面の移り変わりに注意しながら、登場人物の性格や気持ちの変化、情景などについて、叙述をもとに想像して読むことができる。』を達成するには、単元全体を読むことが重要である。「場面の移り変わり」や気持ちの変化を読み取り、人間像をとらえるには、場面毎に輪切りにする指導過程ではなく、物語全体を読み、ストーリー展開全体を俯瞰した読みが不可欠である。主人公に対する自分の考えを発表する言語活動を設定することで、力を付けることができる。

4 教材名

「海をかっ飛ばせ」

5 単元について

  1. 児童について(省略)
  2. 単元構成について
  3. 指導について

6 単元の指導目標

  • 場面の移り変わりに注意しながら、登場人物の性格や気持ちの変化、情景などについて、叙述をもとに想像して読むことができる。
  • 文章を読んで感じたことを発表し合い、一人一人の感じ方について違いのあることに気付くことができる。また、カ・比喩・反復・擬態語・擬声語などの表現技法のよさに気付くことができる。

7 単元の評価基準

8 単元の指導計画(全9時間扱い)

9 本時の指導(4 時/9 時)

目標

特訓をするワタルの行動からワタルがどんな人物であるかを読み取り、自分と比べて考えたことを発表することができる。

指導の実際

「海をかっとばせ」山下明生作 ワタルの行動・会話・気持ち・様子を表す表現をまとめる。

10 実践者紹介

福本 菊江
「美しい日本語を話す日本人の育成」を目指して、国語教育に携わってきた。
「授業は教師の命である」の信念のもと、理論と実践の統一を目指している。
東京都小学校国語研究会や全国小学校国語研究会で、全国の先生方と継続的に研究を続けている。
殊に、音声言語の指導の重要性を強調している。
現在は、初等教育研究所で国語科の担当である。

11 サービス紹介

教育同人社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしています。また、不明点や疑問点などを無料で相談できます。
http://www.djn.co.jp/support/

12 編集後記

物語文を読む上で、登場人物の気持ちを考えることは大切です。中でも、主人公の気持ちを考えることは重要であると思います。この実践は主人公の気持ちを考えることを通して、自分の考えたことを言葉にして発表するというものです。主人公の気持ちを考え、また自分の意見を持つことで物語の楽しさを実感することができる実践であると思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 川原悠成)

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